Lの世界の世界 - The L Word

The L Word

~「Lの世界」 の世界 ~ 

It's A Wrap - ジェニファー・ビールスからのメッセージ

By the article from OurChart.com
October 2008

正式に撮影が終了しました。ハグをして、スピーチをして、そしてシャンパンにハマスとピタと野菜で (いかにもレズビアンドラマでしょ)、ドラマ 『Lの世界』 の製作最後の日を打ち上げました。感極まって涙が止まらなかったとはいえ、その計り知れない感情は悲しみの類ではなく、このドラマに何らかの形で貢献できたかなという偉業の達成感によるものでした。 この 『Lの世界』 が、わたしたちのレズビアン用語 (“hasbian (元レズビアン)” や “shouldbian (should+lesbian)” の域を超えて) を広め、社会的な一体性や平等、それからセクシュアリティや他人への尊重といったような内容の会話を世界中でしやすくさせている存在であることを願ってやみません。

実際、このドラマに関して言うと、私たちがこれまでの6年間、毎週日曜日に伝えようとしてきた、家族、友情、そして愛をテーマにしたストーリーが、スクリーンを離れて現実の世界で変化やつながりをもらたしています。このドラマのおかげで、最高に素晴らしく、そして消え失せることのないコミュニティが生まれました。ロサンゼルスからカンサスのトペカまで、そして世界中に広がるこのコミュニティは、どこかの家やクラブで集まることもあれば、場所によっては、隠れレズビアンバーで密かに集まったりしています。

最終シーズンの最終エピソードの最後のシーンを撮り終えて乾杯した月曜日の夜、このコミュニティの感覚が、撮影スタッフたちさえも包み込んでジワジワと伝わっていくのを感じ取りました。そこにいたほとんどの撮影スタッフが、最初のシーズンからのスタッフです。プラネットで使われた最初の小道具のカフェラッテを作ってくれたのも彼らですし、ウィスラーの凍えるような山でカメラなどの撮影機材を歩いて運び上げてくれたのも彼らです。それから、ベットとティナの家、ジェニーとティムの裏庭の離れ、カルメンとシェーンの家、マックスの仕事場も作り上げてくれました。ディナー・パーティ、ギャラリー・オープニング、映画のプレミアパーティなどのシーンの衣装選びから、交通渋滞を作るためにロサンゼルスの通りを通行止めにしたことや、ハイスピードでのカーチェイス、Toastでのコブサラダ、そしてヘリコプターの着陸まで、、、 お世話になりました。

そして、おそらくもっとも際立ったコミュニティの象徴といえば、なんといっても OurChart ではないでしょうか。つい先ごろいただいた寄付により、集まった寄付金の総額が6,060ドルに達し、I Live Here Foundation の目標金額をはるかに超えることができたことをここに発表できてうれしく思います。それに加え、 Matthew Shepard Foundation や Children’s Hospital Los Angeles、そして I Live Here Foundation へ寄せていただいたあなたのサポートは、どんなにこのコミュニティがテレビドラマを超越して、世の中を変えていくことができるのか、また今後もそういった存在でいてくれるのかといったことの証明でもあります。ご存知のとおり、ドラマ 『Lの世界』 は終わりを迎えますが、皆様からここに贈られた寛大なお気持ちは、はっきりと語られていくことでしょう。

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