(0:02)
インタビュアー: 昨日話しをした人が言っていたけど、あなたがカムアウトしたという記事を読んでも、「あれ、彼女ってもうカムアウトしていなかったっけ? 世間ではそう知られていたんじゃないの?」 ってみんな思うんじゃないのかって。
あなたって、あなたらしくいるだけであって、何も隠したりしていないのよね。いったいどういうことだったの?
(0:14)
クレメンタイン: 私はただ自分がしたいようにしてきただけよ。雑誌 Diva の件だけど、あれはとにかくゲイものに仕立ててしまいたかったみたいね。私はカムアウトしていないし、そういう内容のものではなかったんだけど。カムアウトなんてしたことないわ。ただ私が今いる環境も育った環境も、こ、こ、こ、、、あー舌が回らない、公表する必要がなかっただけ。ただシンプルに、これがわたしの人生だ、これがわたしのすることだって感じているし、別に何も隠していなかったわ。でも雑誌のヘッドラインに、あんな風に不当で誤解を招くような書かれ方をしたから、正しくハッキリさせたかったのだけど、明らかにそうはならなかったみたい。だから別にもういいのよ・・・
(0:54)
インタビュアー: エレンみたいだったわね。わたしはゲイよって。テレビショーじゃないけど、雑誌の表紙で。
(0:57)
クレメンタイン: そうなの。まさに。 わたしはエレン (Ellen DeGeneres) のようにはいかなかったけど。 ほんとに驚いたのよ。だって、みんなが気にするなんて思わなかったから。
(1:04)
インタビュアー: 『Lの世界』 に出演したわね。あなたはストレート女性の役で、シェーンと付き合ったわけだけど、でも何がどうなっているのか知らなかったのよね。みんなシェーンとあなたのことを “Sholly” って呼んでいるけど、わたしもその呼び名が大好き。アンジェリーナ (Angelina Jolie) とブラッド (Brad Pitt) は、“Brangelina”。そしてあなたたちは “sholly”。 というわけで、あなたは “Sholly” だけど、ご自身のことでそれと似たような経験はある?
(1:21)
クレメンタイン: ないわ。
(1:22)
インタビュアー: 全然ないの?
(1:23)
クレメンタイン: 残念ながら。なにかハッキリしたいい返答ができたらよかったんだけどね。いろいろあったけど特には・・・。つまり私は自分の人生に満足してきたの。子供の頃、家にはよく来客があったけど、私が育ったのはロサンゼルスだったから、変に内密にしておかなきゃというような雰囲気がなかったわ。こちらは彼のボーイフレンドの誰々で、こちらが彼女のパートナーの誰々、、、といったように、あるがままだったのよ。
(1:54)
インタビュアー: そういう環境にいたから、あなたにとっては自然なことだったということね。
(1:56)
クレメンタイン: そうなの。だから特に大きな秘密を家族に公表するってわけでもなく、ただ両親に会わせるために、相手を家に連れてきたりしていたわ。
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インタビュアー: 一番最初に家に連れてきた人って誰だったの? 男性だったの? それとも女性?
(2:07)
クレメンタイン: 女性、、、 女性だったと思うわ。
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インタビュアー: それで、あなたのお母さん (Cybill Shepherd) は、なんとも思わなかったの?
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クレメンタイン: 別に。良かったわねっていってくれた。
(2:14)
インタビュアー: こちらがあなたの新しい彼女? みたいに?
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クレメンタイン: 母は、よかったわねって言ってくれたわ。 でもその後、わたし、短い間だったけど結婚したのよ。
(2:22)
インタビュアー: 男性と結婚したのね。
(2:23)
クレメンタイン: そう。
(2:25)
インタビュアー: それなら世間は、あなたのことをおそらくゲイではなくてバイセクシャルなんだろうって思うわよね。
(2:30)
クレメンタイン: 今となってはお好きなようにとられて結構。好きなように解釈して。私は気にしていないから。男性と結婚していたということも事実だけど、女性とデートをしているということも事実だから。
(2:39)
インタビュアー: あなたって、自分はこうなのって決めつけるようなことをせずに、わたしはこっちでもあっちでもOKなのって思ってきたのね。あなたが唯一決めてきたことは、誰が好きかって、そういうことね。
(2:47)
クレメンタイン: そうなの。だから 『Lの世界』 に出演して、あの世界にもっと露出したので、どちらか選ぶのはある意味プレッシャーでもあったわ。初めて女性が好きだと言ったけど、それは納得いくことだった。そして・・・
(3:04)
インタビュアー: 男性といるより女性といる方がもっと納得いく、ということ?
(3:06)
クレメンタイン: そう。
(3:07)
インタビュアー: どうして?
(3:08)
クレメンタイン: そこにたどりついた時、どちらか選んでと言われたりしたら、いいわよ、それじゃ選ぶのならこっち、、、といったところ。 そしたらすべてが、あ、なるほどねって感じだったの。
(3:17)
インタビュアー: 昼のメロドラマ (Young and the Restless) に出演しようと思ったきっかけは?
(3:19)
クレメンタイン: 誰もが俳優の修行の場みたいだよって言っていたわ。本当にすごくハードそうだった。それに恐怖心もあった。だからやることにしたの。恐れていることには立ち向かわなくちゃって思ったのよ。だから出演したの。
(3:34)
インタビュアー: いまだに恐れているの? それとも落ち着いた?
(3:36)
クレメンタイン: 今は少しは本調子が出てきたわ。みんなよくしてくれるの。どの撮影現場もあんな風かどうか知らないけど、みんながみんなすごく協力的で、親切にしてくれるし、アドバイスもしてくれたりする。例えば、もし私がだれかを脇へ連れてこなくちゃならなくて、「え? どういうこと? どうすればいいの? どこにいればいいの?」って困っていると、みんな私に助け船をだしてくれるよの。 時々撮影現場でどこに行けばいいのかわからなかったり, 最初の何週間かは私の楽屋がなかったのだけど、そんな時は必ずだれかが私の手を引いて行くべきところに連れて行ってくれたわ。
(4:08)
インタビュアー: 今あなたはそのドラマの中でストレートの女性を演じているけど、視聴者がそれを見て、「あれ、ちょっと待てよ。彼女はレズビアンでしょ。ストレートの女性として見れないや。」って思うんじゃないかなんて心配したりはしない?
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クレメンタイン: そんなの慣れてよ。 、、、なんて言い方は失礼よね。 ごめんなさい。でもつまり・・・
(4:21)
インタビュアー: 全然失礼だとは思わないけど。つまりは、それがあなたの感じ方ってことだから。
(4:22)
クレメンタイン: 役者はドラマをやっているうちに、いろいろな人とよくカップルにされたりするわけだけど、必ずしも相手に魅力を感じたり興味があるわけじゃないのよ。ご存知の通り、ビリー・ミラー (Billy Miller) は魅力的な男性だってわかるわ。でも仕事をしているわけでしょ。だからただ演じるのみよ。もし、「彼女は女性とデートするような女でしょ。違和感があるよ。」なんて思う人がいるのなら、それは私が自分の仕事をまっとうしていないということ。もし違和感があると感じる人がいるのなら、それは私が自分の仕事をまっとうしていないか、もしくはその人が違和感があると思い込んでいるだけよ。