Lの世界の世界 - The L Word

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~「Lの世界」 の世界 ~ 

Valentine's Day Q&A - アイリーン・チェイケンとジェニファー・ビールス

バレンタインの日に行われたアイリーン・チェイケンとジェニファー・ビールスのPodcastインタビュー。ドラマ制作にまつわる裏話など。

■ Valentine's Day Q&A with Ilene Chaiken and Jennifer Beals

(0:06)
アイリーン・チェイケン (以下、アイリーン): あなた大学でアメリカ文学を勉強してたって聞いたけど。

(0:18)
アイリーン: ここは「Lの世界」のオフィスです。アイリーンとジェニファー、ジェニファーとアイリーン。

ジェニファー・ビールス (以下、ジェニファー): Hi, happy valentines day.

アイリーン: Hi, happy valentines day.

ジェニファー: Oh, happy valentines day.

(0:35)
アイリーン: 好きな作家は誰か、そして文学を勉強したことが女優の仕事に役立っていると思う?

ジェニファー: トニー・モリスン (Tony Morrison) に傾倒していたし、大学ではアドリエンヌ・リッチ (Adrienne Rich) に出会った。

(0:48)
ジェニファー: ベットとティナは、今以上にもっと進展すると仮定していいのですか。もしそうでなかったら、なぜ同時にコブサラダを注文させるようなシーンを撮ったのでしょう。

アイリーン: ジェニファー、わたしがそうさせたんだっけ? i xxx xxx both of you xxx.

ジェニファー: xxx xxx behind tina xxx xxx cafe.  あれは確か、ローレルと私が決めたんだったわ。

(1:07)
アイリーン: そのことなんだけど、実は私、あのシーンを撮ったジョン・ストックウェルとポッドキャストをしてたの。その時、あなたたちがアドリブでやっているね、って話してたのよ。

(1:18)
ジェニファー: そうそう。ウェイターが何にしますかって聞きにきた時に、ローレルと私、二人揃って同時に「コブサラダ」って注文したのよね。一人がコブサラダを頼んで、一人は何か別なものを頼むべきかな、とも思ったんだけど、いやいや、二人してコブサラダを注文するのがいいってことになったの。二人は似たところがあるし、アイリーンもそろそろ二人のことをそういう方向に動かし始めるだろうと、、、。

(1:35)
ジェニファー: うーん、それは難しいんじゃないかな。つまり、二人がヨリを戻すにはやるべきことがたくさんあるわけでしょ。もし二人が本当に努力をしてヨリを戻すのなら、また一緒になってもいいと思えるけど。でも今はベットとジョディの関係が興味深いところ。それに二人とは友達だし、どちらとも共演するのは楽しいし、難しいところだわ。でも、もしベットとティナが、、、 もしアイリーンがベットとティナのヨリを戻すつもりなら、そうなるまでのいろいろな過程を描写しないとね。二人そうなるように努力したんだということも。

(2:18)
アイリーン: でもとにかく私の心の中では、ベットとティナの関係は決して終わってないのよ。別にもったいぶっているとか操ろうなどと思っているわけではないの。この二人のキャラクターの間には実にいろいろなことがあるからね。あれこれ起こるでしょう。まだどうするか決めていないけど。

(2:38)
アイリーン: あ、これはいい質問だわ。ベットとヘレナが恋人同士になってほしいと思っている視聴者はたくさんいるようだけど、ベットとヘレナというカップルはどう思う?

ジェニファー: ワォ。

(2:55)
アイリーン: ちょっと言わせて。巷では “ベレナ (Belena)” って呼ばれているのよ。

ジェニファー: ベレナ! ベットとヘレナねぇ、、、。 すごく面白いかもね。

(3:05)
ジェニファー: うーん、わからないなぁ。 素晴らしいカップルかもしれないし、パーフェクトなカップルかもしれない、、、。 もしかしたら史上最悪のカップルかもしれないし、、、。 だって、、、 でもヘレナってすごく変わった。スィートでラブリーになっちゃって、、、。 でも若干、方向性が見えなくなっちゃったかもね。

(3:23)
アイリーン: そう、それは正しいわ。 まぁこの話は、二人のアルファ・ウーマンが付き合うっていうところのファンタジーによるところが大きいでしょうね。張り合っている手ごわい相手が一緒になるという、、、。

(3:35)
ジェニファー: レイチェルが、、、 レイチェルが演じるとかの問題じゃないわね、、、 アイリーンがヘレナをアルファ・ウーマンとして描くとしたら、ある意味関心をひくようなものになるかもしれないけど、最高のコメディになっちゃうんじゃない。

(3:52)
ジェニファー: レズビアンの描写だけにとどまらず、肯定的にその交友関係に焦点をあてて、初のポップカルチャーなテレビドラマを制作するにあたって、どのような責任を感じながら手がけたのでしょうか。

(4:01)
アイリーン: 最初の最初から、一般カルチャーのテレビ界の慣習の範囲内で、最善を尽くして最高のテレビドラマを作ろうという心構えでいたわ。見て楽しんでもらえて、出来る限り大勢の視聴者を獲得するような本当に良質のテレビドラマを作りたかったの。それに、一般エンターテイメントの慣習に従って仕事をしたかったのよ。

(4:27)
ジェニファー: いやそうじゃなくて、、、。 ライターの部屋では、あなたが出来るかぎり最高のストーリーを伝えようとしているのはわかってる。でもそれ以外に、どのストーリーにも示唆があるでしょう。政治的な示唆が。

(4:38)
アイリーン: まさにその通り。つまり、いろいろな形で、まずは政治がストーリーやテーマの中に組み込まれているわ。キャラクターが政治への思いを持っているから、キャラクターの視点を通して世の中のことを語るのよ。私たちのやっているすべてのことが政治的なこと。特にこのドラマのようなプロジェクトをやっている時には、政治的な意味合いを含むものなのよ。でも政治的に私たちにできる最も大事なことは、成功することであり、面白いから毎週見たい、と人々がそう思えるようなドラマとキャラクターを作り上げていくこと。

(5:25)
アイリーン: なぜ L-word コンベンションに出ないの?

ジェニファー: なぜこれまでコンベンションに出てないかってこと?

アイリーン: そう、なぜこれまでコンベンションに出なかったのかってことと、今後もそうなのかということ。

(5:35)
ジェニファー: なぜこれまで L-word コンベンションに出なかったのかというと、、、私は人前に出るのがすごく苦手なの。そういった場所に出るのはとても大変なこと。 つまり今もこんな感じ。自分のことを注意深く見る人が大勢いるところに出るなんてとんでもない。狼狽しちゃう。

(5:55)
アイリーン: 大勢のファンがあなたに L-word コンベンションに来てもらいたいって願っていることを知っているわ。

ジェニファー: 本当にダメなのよ。本当に本当に本当にダメ。でもいつの日か出るかもしれないけど。

(6:11)
アイリーン: では次は、バレンタインに関する質問。バレンタインにちなんでね。バレンタインの日に起こったことで、一番馬鹿げててるとか、一番恥ずかしい思いをした、もしくは一番ユーモアにあふれていたことってどんなこと?

(6:24)
ジェニファー: この上なく素敵な思い出の一つは、家に帰った時、その日は特に大変な日だったんだけれども、夫がドアの外に、「I love you. (愛してる。)」とバラの花びらで書いておいてくれたこと。

(6:36)
ジェニファー: 「The L Word. アイリーン? OK。 いるわよ。ちょっと待って。 どのライン? 5番?」

(6:49)
ジェニファー: 「The L Word. あらジョーね。ジェニファーよ。アイリーンに置き去りにされちゃったの。彼女は今電話中。」

(7:02)
ジェニファー: 「The L Word.」「The L Word.」...  

(7:23)
ジェニファー: WAX で働くヘレナみたいね。

*****************************

(7:27)
ジェニファー: サラ・シャヒは、またカルメン役で戻ってきますか? それから、シェーンはカルメンに対してしてしまったことを完全に甘受していないようですが。

(7:37)
アイリーン: 質問は2つね。サラ・シャヒがまたドラマに登場するかということだけど、私としては彼女にドラマに戻ってきて欲しいと思っているわ。シーズン4では戻ってこなかったけど、シーズン5では是非にと思っている。別に喧嘩別れしたわけではないから。

(7:50)
ジェニファー: カルメンとのシーンを準備してくれないかしら。私、サラ・シャヒとの絡みってこれまで一度もないのよ。

(7:53)
アイリーン: それは何か素晴らしいものになりそうね。

ジェニファー: 是非やってみたいわ。

(7:57)
アイリーン: もしサラ・シャヒがシーズン5で戻ってきてくれたら、ベットとの間に何かが起こるのね。

(8:03)
ジェニファー: ラブシーンにする必要はないからね。 いきなりそんなシーンにしないでね。

アイリーン: ラブシーンなんかにしないって。

(8:06)
アイリーン: シーズン3の最後に、シェーンは祭壇にカルメンを置き去りにした。そして今シーズン4に突入しているけど、カルメンのことにはほとんど触れていない。何故か。このことについては時々話し合ったりしているのよ。確かにカルメンのことには最初の数エピソードでしか触れていないわね。シェーンがカルメンに会いに行ったりとか。

(8:22)
アイリーン: ストーリーの流れを決めていくにも、ストーリー外のことでいろいろと問題があるのよ。女優には他の仕事があってドラマに戻ってこれない場合もある。 そういったことを踏まえて脚本を書いていかなきゃならないのよ。

(8:37)
アイリーン: それともう一つよく言われるコメントだけど、デイナがいなくなって、なぜその後、誰も彼女のことを話したりしないのか。 それは当然、仲間たちはデイナのことはよく話したりしているんんじゃないかしら。でも限られた放映時間を亡くなった人のことを語るのに充てるのは、大事な45分、55分の使い道としては最良とはいえないから。

(9:10)
ジェニファー: デイナの死の脚本は後悔している?

アイリーン: 後悔はしていない。あのストーリーはあれでよかったと思う。デイナというキャラクターであのストーリーを伝えようと決めたことは間違ってなかったと信じている。ただもっと時間があったらなぁと思った。何に後悔したかといえば、たったの12エピソードしかなかったということ。内容の濃い本当に大事なストーリーでも、簡略せざるを得なかったのが実情。

(9:39)
ジェニファー: マックスというキャラクターの登場はどのようにひらめいたのでしょうか。実際に会ったことのある人を参考にしたのですか?

(9:48)
アイリーン: いいえ。「Lの世界」をやるようになる以前に、マックスタイプの人に会ったことはなかった。でも一緒に仕事をしてきた脚本家たちの多くはそうじゃなかったの。脚本家たちの部屋で、トランスジェンダーについて初めて話したのがグレン・ターナーだった。

(10:07)
アイリーン: 話し始めたら、なんと多くのゲイ女性にボーイフレンドになったガールフレンドがいて、性同一性の問題を抱えているということが見えだしたの。そしてドラマが進むにしたがって、このストーリーを盛り込みたいと思うようになったの。

(10:30)
ジェニファー: そういった人たちって、ある意味孤立しているの? 時々ドラマの中でも、マックスは少々孤立気味だったように思うし、他のキャラクターたちほどグループ行動はしていない。

(10:41)
アイリーン: それほどでもないんじゃないかな。ほとんどの人がコミュニティを見つけてるわ。おそらく、ごく一部の人がマックスのように孤立状態なのかもしれない。

(10:53)
アイリーン: さぁ、次の質問は、これまでもう何度も訊かれているだろうけど、また質問するわ。ベットという役は引き受け難かったのでしょうか? またその役を引き受けることで、何か具体的なリスクはありましたか?  それから、この役を受けるにあたって、「Lの世界」もしくはベットという人物、またはその両方のどんなところに惹かれたのでしょうか。

(11:07)
ジェニファー: ベット役を引き受けるのに何も難しいことはなかった。ベットは実に素晴らしいキャラクターだと思った。初めてのミーティングでアイリーンと話した後、このキャラクターを通して様々なことを体験できると悟ったのよ。

(11:24)
ジェニファー: それからこんなことも覚えている。アイリーンは私に前もって台本を渡して、ベットとティナではどちらの方がピーンとくるか訊いてくれたのよね。その時まだティナ役は決まってなくて。そして私はベットの方に惹かれた。ベッドの方がもっと問題を抱えているようだったし、アルファな態度の裏に色々なことを隠しているようで興味深かったのよ。

(11:53)
ジェニファー: リスクを感じたことはなかった。リスクがあるんじゃないかなんて考えることさえなかった。これは前にも言ったことだけど、誰かが私にこの素晴らしいプレゼントを突然落としていってくれたようなもの。私はただ、「ワォ~、ラッキー。」って思っただけ。

(12:07)
ジェニファー: それにこの役を演じたってことだけではないの。ドラマに出て素晴らしい女性たちに会えた。キャストは最高だし、彼女たちと撮影現場に一緒に居ると、毎日みんなからいろんなことを学ぶのよ。

(12:22)
ジェニファー: 友情も芽生えたし、これほど協力的なキャストたちに、男女ともこれまで出会ったことがなかった。アイリーンにも出会えたし、バンクーバーのクルーは素晴らしいスタッフだし、全てが、ただただラッキーだと。だから、リスクはまったくなかったし、何も躊躇することはなかった。

*****************************

(12:50)
ジェニファー: この方の質問は、女優たちのパーソナリティは、どのくらいの度合いでキャラクターに活かされているのでしょうか。

(13:06)
アイリーン: 興味深い質問ね。それは人によって違うでしょ。それぞれの女優によるところが大きいんじゃないかしら。何人かの女優たちは、完全に役になりきっちゃってるわよね。

(13:22)
ジェニファー: 私の場合、自分とまったく似ているところがない役どころを演じるのは楽しかったわ。そういえば、私が妊娠しているのがわかった時のことだけど。。。

(13:28)
アイリーン: ストーリー・ミーティングの時、一度ジェニファーから電話をもらったのよね。「アイディアが浮かんだの。」って。

(13:35)
ジェニファー: びっくりさせないようにしようとしたのよ。アイリーンに卒倒されちゃ困るから。だってちょうど、ローレルの妊娠のストーリーを書いたとろこだったじゃない。それなのに、、、。

(13:44)
アイリーン: 実際泣いたわよ。でも、あなたの幸せを知って泣けてきたのか、また練り直さなければならないという重圧に泣けてきたのか、どっちかわからない。

(13:52)
ジェニファー: そう、だからつまり、例えば私の妊娠だけど、ドラマの中にそれを盛り込んで欲しくなったの。というのは、ベットは妊娠することはないと思うし、それにあまりにも勝手すぎることだと思ったから。自分の快適さのためだけに、そうすることはよくないことだと思ったのよ。

(14:07)
アイリーン: 個人的なことをドラマの中でも対処したいという人もいるし、人それぞれね。ローレルはそれを望んで、妊娠のことも自ら進んで快くやってくれたわ。

ジェニファー: 彼女は素晴らしかった。本当に素晴らしかったし、肝が据わっていた。

(14:22)
アイリーン: あなたの言っていることは正しいと思う。ストーリーとしてはあれでよかった。結局、ベットが妊娠するってことはなかったわね。

(14:28)
ジェニファー: なかったわね。まぁ、そんなことあるわけないし。実は考えてはみたけれど、キャラクターのことを思うと、一体どうしてベットが妊娠するのだろうか、、、と。

(14:37)
ジェニファー: ベッドの上で格闘する最後のシーンは、おそらく自分が関わってきたシーンの中で、一番奮闘した場面だった。

(14:46)
アイリーン: 本当に奮闘してたわ。いまだにみんな言ってるわ。

ジェニファー: すべての演技が振付けされていたけれども、それでも奮闘したわ。ディレクターのトニー・ゴルドマンが、カメラをずっと回しながら、「もう一度」、「もう一度」って何度もやり直したのを覚えている。

(15:06)
アイリーン: あなたがそのシーンを撮影している間、私も撮影現場にいたけど、精神的にもっとも疲れた一場面だった。

(15:15)
アイリーン: あのシーンを書いた時には、最終的にあのようになるとは思ってもいなかったのよ。

(15:25)
ジェニファー: 「Lの世界」のメッセージ・ボードを読んだことはありますか? また、ある特定のストーリーラインが、どんな風に理解され解説されているかということを読んで驚いたことはありますか?

アイリーン: 両方とも “yes” 。 メッセージ・ボードは読んでいるわ。とりわけ Our Chart に書かれたものは、すべて読んでいる。たしかそのサイトを立ち上げた時に、そんな協定を結んだから。

(15:49)
アイリーン: 多くの女性、多くの同性愛者の女性たちが、カムアウトしやすくなったりもっとオープンになれた力添えができたということを知って、非同性愛者の女性としてどう感じていますか? そして、それはあなた自身の中で影響を及ぼしていますか? 同性愛者にならずとも同性愛を理解することで、同性愛の世界がより近く感じられますか?

(16:06)
ジェニファー: 私にとって、このドラマの一部分を担えたことはとてつもなく名誉なこと。単なるエンターテイメントなドラマでなく、多くの人々に深い意味をもたらし、心の支えとなったドラマだから。自分自身、まだ克服すべきことがあるような人間だけど、おこがましくも、心の中では人々の支えとなることを熱望しているのだと思う。私が望んでいたことは、支えになること。だから、もし人々の支えになっているならば、それがたとえわずかだとしても、有難いことだと思う。次の質問は、私自身の中にどんな影響があるかっていうことだったわよね?

(16:54)
ジェニファー: ある意味、、、 出来るだけ真正に生きていこうという勇気が生まれたと思う。私の人生においてはこれほどの短期間のことなのに、、、 あ、これは三つ目の質問の答えにもなるけど、私たちは皆全員繋がっているんだということを私に気づかせてくれた。

(17:23)
ジェニファー: たった一人の行動が、まだ会ったことのない人々に明らかに影響を与えうるということも。そうは言っても、同性愛を “同性愛” だとカテゴライズする人もいることでしょう。けれど私には、同性愛もただシンプルに “愛” だと思えることにも気づいた。世界中、愛が育たないところなんてないのだから。

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