Lの世界の世界 - The L Word

The L Word

~ 「Lの世界」 の世界 ~

ジェニファー・ビールス - Women's Event 11でのスピーチ

先月末のフィラデルフィアでのイベントに続き、『Lの世界』キャスト一行は、11月1日にニューヨークで行われた “レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー・コミュニティ・センター (The Lesbian, Gay, Bisexual & Transgender Community Center)” 主催の “Women's Event 11” のイベントに参加。ここでもオークションなどをした模様。GayCityNew によると、このイベントで集められた募金は13万ドル(=約1,300万円)にのぼったとのこと。

こういったLGBTをサポートする地道な活動も、今回のカリフォルニア州の住民投票では力及ばず、同姓婚の是非が問われていたProposition 8では同姓婚反対派が賛成派を上回り、数ヶ月前に合法化された同姓婚は非合法化へとなることが決定されました。一方、アーカンソー州では、ゲイカップルが子供を養子に迎え入れることさえも禁じられることになりました。

アメリカでの現情勢は以上のようですが、先立って行われたイベント Woman's Event 11 でのジェニファー・ビールスのスピーチが素晴らしかったので、訳をつけました。途中、ジェニファーが涙ぐんでしまうのは、全ての人の平等を唱えて同姓婚の合法化を勝ち取ることの難しさをすでに感じとっていたからでしょうか。

■ Jennifer Beals speaks at the Center's Women's Event 11 (2008)

(0:13)
今晩、2008年11月1日土曜日のこの夜、私たちの人生において、最も重要で、最も希望に満ちた、そして最も改革の可能性を秘めた政治選挙まで、あと3日というところまできました。

(0:38)
改革のための投票です。

(0:40)
私たちは世の中が変わっていくことを願っています。

(0:44)
私にとって、『Lの世界』に出演したことは、世界を変えることは可能だと信じていることの理由の一つであります。 (拍手)

(0:59)
7年前、新しいプロジェクトに参加してもらえないかという打診を受けました。当時、『Earthlings(※)』と呼ばれていたプロジェクトです。このことは訊かないで。(笑)

(1:08)
その頃はまだ、レズビアンである女性のライフスタイルを題材にしたドラマが全国系テレビのゴールデンタイムに放映されるなんてことはなく、リスクのある企画だと思われていましたし、成功する保証のない無謀なことだとさえ思われていました。そして2004年、SHOWTIMEでわたしたちのドラマの放映が始まり、大きな反応を得ることができました。(拍手)

(1:37)
このドラマが前代未聞の認知度を高めたことによって、どんなに自分のいるべきコミュニティを見つけやすくしてくれたことか、どんなにプライドを持ってオープンにカムアウトする勇気を与えてくれたことか、というようなことをわたしたちに伝えてくれる女性の人数の多さに心動かされ圧倒されています。わたしたちの作り上げたエンターテイメントはまた、人々の認識を高めたり、募金を集めたり、コミュニティに貢献できるレベルを上げることができる道具であるということを教えてもらいました。

(2:07)
この7年間の過程において、ドラマ『Lの世界』を初めて作り始めてから今まで、想像を絶するほどの変化を目にしています。この先いつか、娘は私にこう言うでしょう。(涙)

(2:34)
「ゲイだと結婚できない時代ってあったってこと? とんでもない時代だったのね、ママ。」 (拍手)

(2:52)
わたしたちがこういった変化の先駆けとなっていると思うと、とっても刺激的だし、やる気が湧いてくるし、とっても嬉しいです。わたしは、大変化が訪れると信じています。「不安から希望」へ、「区分けをすることから一つにまとまること」へ、「不寛容であることから誰もがたった一つの偉大なコミュニティに属しているのだという理解」へと変わってきていることに、人々は気づいているはずです。

(3:26)
混沌、絶望、無知、怒り、懸念・・・といった中にも、常に変われる可能性はあります。希望の種はあるのです。非現実的な希望のことではなく、一人一人が腰を上げて主張をしていくというような希望です。

(3:47)
私たちが最善を尽くせて、一人一人が腰を上げて主張をしていくというような希望をです。わたしたち自身のためではなく、全ての人のために。

(4:00)
「わたしの最善って何?」 「わたしができることって何」と、自問自答する時があるかもしれません。

(4:13)
しかし、たいてい “最善” というものは、私たち個人の経験の中にあるものです。しばしば誰かのストーリーが、真実が、誰ものストーリーに、そして誰もの真実の一部となるのです。

(4:27)
コミュニティは始まったばかりです。わたしは、ストーリーを語っていくことがいかに実情を変えることができるのかを見てきました。ドラマ『Lの世界』が到来したことで、LGBの人たちのストーリーを語ることは、だれにとっても先鋭でそして物事を変えていく力のある行動だということがわかりました。

(4:46)
歴史が勝利者によって書かれるものならば、わたしたちは、自分たちの歴史を書くことによって勝利者となってゆくのです。(拍手)

(5:11)
みなさんのいろいろとあるであろう素敵な人生の中で、『Lの世界』を受け入れてもらえて感謝しています。今はもうわかっています。世の中を変えることは可能なことだと。

(5:34)
11月4日、また再び私たちの歴史を書き変える機会があることでしょう。今日はどうもありがとうございました。

※ 動画の (0:59) あたりで、ジェニファー・ビールスが “Earthlings” (『Lの世界』に変更される前のタイトル)と言うと、会場で笑いがおこっていますが、これは “Earthlings” という言葉が “地球人” とか “地球上に住む人間”といった意味合いを持っているからです。レズビアンを題材にしたドラマのタイトルが “地球人” じゃ、ちょっと行き過ぎで、この元ドラマタイトル、今となってはお笑いネタですね。


Woman's Event 11 のイベント参加者。
左より、プロデューサーのアイリーン・チェイケン、ジェニファー・ビールス、パム・グリア、ローズ・ローリンズ、ダニエラ・シー。

Women's Event 11 参加者
ジェニファー・ビールス パム・グリア ローズ・ローリンズ ダニエラ・シー
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