Lの世界の世界 - The L Word

The L Word

~ 「Lの世界」 の世界 ~

アリスのチャートに学ぶレズビアンの孤立した世界

シーズン1のエピソード2の冒頭で、上司にレズビアン仲間の恋愛相関図を書いて説明するアリス。その名も“チャート (Chart)”。シーズン1の重要アイテムの一つ。

何十人もの女性の名前がそのチャートに載っている。誰と誰が寝て誰が別れたという情報をしっかり押さえているアリスはさすがだけれども、そのチャートが示すポイントは、レズビアンの世界が発信するメッセージだそう。このドラマのテーマとも言えよう。

アリスは上司に熱弁をふるう。「このチャートのポイントは、私たちはみんなつながっているということ! 愛しているから、孤独だから、時には過ちかもしれないけど、色んなものを通してこの孤立した世界では全員がつながっているの。私たちは深い闇から、そして現代社会からの疎外感から手を差し伸べて、この相関図を形作っているんだわ。 これは人間の存在意義に関する非常に興味深いメッセージだと思うんだけど。」 ドラマを見る限りみんな交友関係が広そうだけど、実はすごく狭い世界で孤独なのですね。

デイナ・アリス・シェーン

右の写真は、アリスが部屋でシェーンとデイナに仲間たちがどんな風につながっているのかPCで説明しているシーン。3人の後ろに映っている大きなホワイトボードに手書きでシェーンを真ん中にした相関図が書かれていて、アリスの部屋の壁にどどーんと掛かっているので、遊びに来る人誰もがこの相関図に目がとまる。確かによく見ると、だいたい誰もが2,3本の線で誰かとつながっている。シェーンは950人から1200人の女性と寝たと言われているので、彼女の相手をすべて書いたらこれまた大変なことになってしまうのだろう。代表的な相手数人しか書かれていない。

シーズン1の最終話で、ベットの浮気を知ってしまったティナがアリスの部屋にやってきて、「どうしたの?」と訊くアリスに、何も答えずこのホワイトボードに歩み寄り泣きながら無言で“Bette”から線を引っ張って“CAN...”と浮気相手の名前を書くシーンには、ジーンときた人も多いハズ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 境界を生きる 性と生のはざまで

    わたしは男?それとも女?「性分化疾患」と「性同一性障害」。

    性同一性障害―性転換の朝 (あした)
    吉永 みち子 (著)

    性の分かれ道に立ちつくす、すべての人びとに贈る性転換医療最前線からの希望に満ちた迫真のレポート。

    あなたが「僕」を知ったとき
    性同一性障害、知られざる治療の真実
    前田 健裕 (著)

    50センチ以上もの長い傷痕と引き換えに手に入れた男体。この地を這うような4年間で何が起きたのかを話そうと思う…僕が伝えたい真実を。