ドラマ 『Lの世界』 でセクシーで風変わりなアリス・ピエゼッキーを演じて6年目に入ったレイシャ・ヘイリー(Leisha Hailey)は、女優としてもロックスターとしても実力を発揮し、いまやスター街道を邁進中である。
レズビアンをテーマにして予想以上に話題となったShowtimeのドラマ 『Lの世界』 は、最後のシーズンとなるシーズン6のオンエアに向けて最終段階に入っているが、この夏に発表されたとおり、最も人気のあるキャラクターの一人、アリスが、まだタイトルは決まっていないスピンオフの主役を務めることになり、レイシャ・ヘイレリーにとっては、これからまた新たな一歩が始まろうとしている。かつてインディ映画 『All Over Me』 で、ピンク色の髪をした魅力的なミュージシャンを演じて女の子たちを魅了したレイシャ・ヘイリーが、今度はウェブサイト OurChart.com を生みだしたキャラクターアリスを演じ、スピンオフの主役を獲得したことは当然といえば当然だ。
今年レイシャ・ヘイリーは多忙な日々を送っている。バンド Uh Huh Her の相棒、カミラ・グレイ(Camila Grey)と活動を共にし、8月下旬にファーストアルバム 『Common Reaction』 をリリースしたが、その頃にはすでに 『Lの世界』 の撮影のためバンクーバー入り。『Lの世界』 シーズン6の撮影が終わる前に、いったんロサンゼルスの自宅に戻ったもののそれもつかの間、今度は10月17日にサンディエゴで皮切りとなるUh Huh Herのめまぐるしいツアーが始まる。
1ヶ月のツアーをこなした後、サンクスギビング(感謝祭)のあたりに数週間の休暇をとり、これはちょっとしたネタバレになってしまうかもしれないが、そのあとレイシャ・ヘイリーは、スピンオフのパイロットエピソードの撮影のためロンドンへと向かう。
9月に、バンクーバーのLの世界の撮影現場から忙しいレイシャを引っ張り出してきて、 SheWired.com のプレミア・インタビューのために時間を割いてもらった。終始愛想よくチャーミングなレイシャが、アリスのスピンオフのこと、Uh Huh Her のカミラ・グレイとの音楽活動のこと、ツアーのこと、 トラックの停留所はまだちょっと怖いこと、10,000 Maniacsのこと、それから “Not a Love Song” のビデオに登場するユニコーンのことなど、いろいろ語ってくれた。 数十年前、エルトン・ジョン(Elton John)は “All the girls love Alice. (女の子はみんなアリスが好き。)” という歌詞を書いた。躍進し続けているレイシャ・ヘイリーだけに、今、だれもがアリスとレイシャのことが好きだと言っても過言ではない。
SheWired(以下SW): レイシャ、今日はわたしのために時間をとってくれてありがとう。まず最初にUh Huh Her のことを聞きたいんだけど、その前にアリスのスピンオフが決まったって大きなニュースがあったわね、おめでとう。
レイシャ・ヘイリー(以下レイシャ): ありがとう。
SW: スピンオフが決まったことをどう受け止めているの? すごいことよね!
レイシャ: とってもワクワクしてるし、光栄に思っているわ。
SW: びっくりした? それともアリスがスピンオフの主役に選ばれるってうすうす感じてた?
レイシャ: 驚いたわ。知らなかったから。
SW: 今のところまだスピンオフのタイトルは決まっていないようだけど、ブログの間では、どんなタイトルになるかという話題でもちきりよ。私の個人的なタイトルの提案なんだけど、“Alice Doesn't Live in Weho Anymore.” なんてどう?
レイシャ: (笑) それすごくいい!
SW: このインタビューのために下調べしたんだけど、あなた、Common Reaction のリリースやドラマ 『Lの世界』 の撮影、それから Uh Huh Her のプレスやツアーで行ったり来たりしてたのね。どうやって集中するの?
レイシャ: 何でもその時やっていること一つに集中するのよ。自分自身をその中に投げ込んじゃうの。
SW: あっちやったりこっちやったり、ジャグリングしているみたいじゃない?
レイシャ: あっちをやらなきゃ、こっちをやらなきゃ、って思ってしまうような問題ではないのよ。わたしは、その時やっているそのことだけに身をおいているわけだから。
SW: Uh Huh Her についていくつか質問させて。まずは Common Reaction のリリースおめでとう。素晴らしい出来だと思ったわ。 夏の終わりにピッタリね。
レイシャ: どうもありがとう。
SW: これは馬鹿げた質問かもしれないけど、iTunesダウンロードが一般的になる前の世代のミュージシャンには必ず訊いているのよ。レイシャは、リリースするものを何て言う? 昔は簡単だったわ。“レコード” か “アルバム” のどちらかだったから。 『Common Reaction』 のことを何て言う?
レイシャ: わたしは、“アルバム”って言うわ。
SW: カミラがここにいないのであなたに訊くけど、音楽的にあなたはカミラのどんなところに惹かれたの?
レイシャ: わたしが彼女に惹かれたのは、、、 最初、カミラのことは話に聞いていたの。彼女は音楽学校へ行って、Mellowdroneというバンドで活動していると。そして彼女のステージ度胸が気に入ったのよ。
SW: バンドがいったんできあがってしまうとどう? いっぱしのバンドになるまでには、いろいろな苦労もあったでしょう?
レイシャ: わたしたちは一緒に曲を書くことから始めたわ。本当よ。それは完璧にうまくいったわ。
SW: もうすぐツアーが始まるわね。Uh Huh Her のツアーは、The Murmurs として駆け出した頃とは大違いだと察しているけど。
レイシャ: Uh Huh Her は、計画的に作られたバンドだけど、The Murmurs は友情からできあがったバンド。当時ニューヨークで生き残るのに必死だった。契約が結べるまで3年かかったの。でも今回はまるっきり違うわ。