Lの世界の世界 - The L Word

The L Word

~「Lの世界」 の世界 ~ 

インタビュー: アイリーン・チェイケン - The Final Word Part 2

シーズン6 放映終了後のインタビュー動画 Part 2。「Lの世界」の映画化の可否性や、デイナの死、また誰がジェニーを殺したかということを含めて、最終シーズンのストーリーへの想いを語る。

(0:10)
『Lの世界』の映画は?
『Lの世界』の映画を是非やりたいと思っている。でももし映画をやるなら、“Who Killed Jenney (誰がジェニーを殺したのか)”というものにはせずに、これまでの女性グループと新たな友達の輪や家族を軸に、また再び “愛 (Love)” “友情 (Friendship)” “恋愛関係 (Relationship)” といったことをを描く映画にしたい。

(0:30)
メディアの展望は変わってきましたか?
このドラマが大成功を収めて放送を終える時には、エンターテイメントの主流でLGBTの生活を描写する役割を担っていってくれる他のドラマが出てくるだろうと推測していたわ。一つではなく、いくつもね。しかしそうではなかった。

(0:51)
後悔などありますか?
もし事前に人々がどれほどがっかりするのかわかっていたらやらなかったであろうストーリーは、デイナの死にまつわるもの。私は、そのストーリーの正当性を信じているし、細かいところに注意してそのストーリーを語ったと信じている。エリン(Erin Daniels) を含め全員がそれ相応の重々しさに精一杯取り組んだ。とはいえ世間は、非常に長い間、デイナの死にはおかんむりだった。あれだけ多くの人たちに深い悲しみを背負わせてしまったことを後悔しているし、もしそれが事前にわかっていたら、そして不可能なことだけれども、もし未来を見通せる力があったなら、おそらく違う選択をしていたでしょうね。

(1:33)
ベットとティナの関係は?
多くの女性たちがベットとティナに期待していたのは、仕事を持ち、そして浮き沈みがありながらもなんとか関係を築くことができた成功例としてのイメージ像。そしてそのイメージが定着し、人々に愛されるカップルとなった。そうなった理由は、演じてくれたジェニファーとローレルによる、この二人のキャラクターの表現の仕方と、ストーリーを語っていく中で醸し出していた情熱と信憑性によるところが大きい。最初は、二人の相性がどれほど強烈なものかわからなかったし、シーズン1の最後で二人を別れさせてしまうまで、二人の関係に対する反応がどれほど激しいものになるかなんてわからなかった。いやはや、たくさんの嘆きを聞いたわ。ブルックリンの食料品店で働く中近東系の男店員は、私にこんなメッセージをくれた。「世界の運命は、彼女たち二人のキャラクターがヨリを戻すかどうかにかかっている。そしてその二人の関係を修復させ、不和から救い出す大きな責任は私にある。」と。

(2:36)
モリーの手紙には何が書いてあったの?
モリーがシェーンに宛てた手紙の中で言っていることは基本的に、あなたがどんな人がわかっている、わたしはありのままのあなたを受け入れる、あなたを拘束しようとなんかしていない、まだあなたと一緒にいたいと思っている、あなたが誠実でいてくれる限りわたしはやっていける、というようなこと。モリーは、シェーンが聞かなくてはならなかったことを言っているのよ。だってシェーンは心からモリーを愛していたし、別れてしまった理由は、ただシェーンがモリーを傷つけてしまうのを恐れたからであって、もしシェーンがモリーからのこういったメッセージを別れる前に聞いていたら、(二人の関係を)続けてみようって思ったんじゃないかな。運命のいたずらね。

(3:08)
どうしてシェーンとジェニーは、結局最後に一緒になったの?
シェーンとジェニーのロマンスは赴くままにまとまったもの。明らかに計画したり予定していたことではなく、最終シーズンを構築している段階では、二人のロマンスはなかった。シーズン5の終わりに向かった頃、そういう流れになっていったのよ。それは、女優たち、とりわけある一人の女優によって引き出されたことが大きく起因する。その女優は、二人のストーリーの流れを信じていて、演じている役の中でそんなロマンスを漂わせたのよ。みなさん、わたしが言いたい以上にもっと深読みしたいかもしれないけれど、『Lの世界』 を見てくれている本当のファンなら私が何を言っているかおわかりでしょう。

(3:47)
どのように最終シーズンへ臨んだのですか?
私たち全員で決めたことだけど、最終シーズンをそれだけで独立したものにして、かつ内容を網羅した一つの包括的なストーリーに仕上げたかった。 と同時に、これまでやってきた、恋愛関係、不貞、別れ、キャリア、といった日常生活の中で起こるようなことすべてと、『Lの世界』の意味を明確にやり続ける義務も感じていた。 8つのミニエピソードシリーズをやろう、ということになり、殺人ミステリーについては漠然としたものにしようと決めた。

(4:24)
最終エピソードは?
他のエピソードとは違ったものにしたかった。それぞれのキャラクター一人一人に、ジェニーを殺害したかもしれないという動機付けができるよう、最終エピソードを構築しようと努めた。賛否両論なのはわかっていた。脚本家たちの間でさえ何人かは、最後に答えを出さずに終わるなんてことはできないと考えていたし、そういうことをやると腹を立てる人がいるのは当たり前で、普通やらないこと。しかし、明らかに私たちは答えを出さずにドラマを終わらせたわけで、ということは、私の考えは、誰がジェニーを殺したかということは重要な疑問ではないということなのです。

(5:04)
まさにジェニーを殺したのは誰?
アリスはジェニー殺害の罪で刑務所入り。そして無実の罪を主張する。 その先はまだどうなるかわからないし、あなたの結末を描いてみて。

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