Lの世界の世界 - The L Word

The L Word

~「Lの世界」 の世界 ~ 

レポート&インタビュー: Lの世界 S5 プレミアパーティ - ロサンゼルス -

By BetteAndTinaForever article from L-word.com
January 2008

「Lの世界」のプレミアというと雨なのは何でだろう。昨年私はニューヨークのプレミアに行ったが一晩中雨だった。今年はロサンゼルスで行われるので、少しでも太陽が出て暖かくなってくれればと願っていたのだが、プレミアのまさに当日、雨は降りはじめた。大好きなドラマのシーズン5のプレミアに行く私を雨も風も雪も他のどんな災害も、止めることはできないのさ。特にHRCのウェブサイトに出ていた広告が宣伝していたように、全てのキャストが登場するのならなおさらのこと。

報道陣は5時30分にくるように言われていたが、一緒だった友人たちが、列に並んで中に入れるように十分早く到着したいと言うので、予定より早く着いた。キャストが到着するまでの2時間はあっという間で、私の興奮は1秒ごとに高まっていった。ついに、最初の到着組が現れた。ダニエラ・シー(Daniela Sea)とレイシャ・ヘイリー(Leisha Hailey)。雨のため、レッドカーペットバリアを女優たちが立っているところのかなり近くまで動かさなければならず、そこまで接近してしまうと写真をとるのが難しかった。

次々と到着するセレブたち。オリジナルキャストの女優だけでなく、クレメンタイン・フォード(Clementine Ford), エリザベス・キーナー(Elizabeth Keener), アリシア・レイ・ウィリス(Alicia Leigh Willis), パトリシア・ヴェラスケス(Patricia Velasquez), マラヤ・リベラ・ドリュー(Malaya Rivera Drew)といった新しいキャストの女優たちも見えた。パム・グリア(Pam Grier)が写真撮影に入るのを待っている間、いくつか質問をした。

パム・グリア

Q: シーズン5についてどう思いますか?

パム・グリア: 前よりもっと影響力と見識があるわ。今までの実績があって、今日のこの私たちがいるのだけどね。

Q: アンガス(パム演じるキットの元ボーイフレンド)は戻ってくるの?

パム・グリア: シーズン5のことはばらせないわ。

Q: シーズン6ってあるのでしょうか?

パム・グリア: 可能性大ね。女性が抱える問題は5つのシーズンだけでは終わらないでしょ。論議できるようなシーズンがたくさん必要よね。

パムが話している間も、私は写真を撮り続けた。列の一番最後にいると、ちょうどインタビューするのが可能だった。

女優陣の到着に一旦区切りがついた後、私は列の端っこに行った。クラブの入り口のすぐそばだ。そこで位置に着いた。何人かのキャストは、すでに中に入ってしまったが、外でインタビューを受けている人たちはまだ捉まえることができる。ファンの人たちはすでに中に入り、パーティはもう始まっていた。でも数分しかインタビューできていないキャストメンバーがまだ大勢いたので、わたしは外に残っていた。

最初に見つけたのはローズ・ロリンズ(Rose Rollins)。彼女は素晴らしい。彼女が笑うとその笑いが人から人に広がる。特に彼女が笑うのを止めた時に、周りの人はつられて笑ってしまう。ローズは、その時まだ他の人からインタビューを受けている最中だったので、私は自分の番がくるまでそこに一緒に加わっていた。ローズは演じている役のターシャ・ウィリアムスのことについて話していた。私がちょうど見ることができた部分は、ターシャがどうホモセクシュアル行為の調査下におかれているかについて話しているときだった。

ローズ・ロリンズ

ローズ・ロリンズ: ターシャは、“自分が望んでいると信じていたことや、何のために一生懸命戦っているのか” ということが、おそらく彼女の望んでいたものではない、もしくは望んでいたものかもしれないということが、ついにわかるのよ。見ていればわかるわ。ジョークとして受け止めてもらいたくはないわね。私はただ心から、この件で実際に奮闘している人々が関連づけられるようなキャラクターを表現したかったの。 “Don't Ask, Don's Tell” ポリシーで、実際に離脱した人たちとも話しをしたわ。

ローズは話し続けていたが、その時、前のインタビューを終えたローレル・ホロマン(Laurel Holloman)が私の方にやってきたので、私はこのチャンスを逃すまいと、ローレルに話を伺うことにした。昨年、イギリスのブラックプールで開かれたL3コンベンションの時も彼女にインタビューしたのだが、時間的に十分ではなかったので、私はもっと聞きたいことがあったのだ。相変わらず、ローレルは素敵で美しかった。

ローレル・ホロマン

Q: シーズン5は、今晩始まりますね。一般的に、このシーズンへのファンの反応はどうだと思いますか?

ローレル・ホロマン: シーズン4より今シーズンのほうがいい出来だと思うわ。視聴者はそれぞれのエピソードが好きになるんじゃないかしら。どのエピソードも力強くて、インパクトの薄いエピソードはシーズン5にはないわ。新たなキャラクターもかなり増えて面白いと思うの。私のキャラクターがかなりの比重を占めるシーンで “映画の中の映画” と呼ばれている興味深いストーリーラインがあるのだけれど、それって、アイリーンが手掛けてきたことの中でも卓越した手腕の一つだと思う。違ったキャラクターを色々と取り込めるし、素晴らしいと思うわ。他にも素晴らしいストーリー展開があって、ターシャのストーリーなんだけど、ケリー・マクギリスがゲストで最高なの。そんなわけで、さらにいいシーズンができたと思う。もしかしたら一番いい出来かも。

Q: 今シーズンで、なぜジョディとベットとティナの三角関係を重要視して描いていると思いますか?

ローレル・ホロマン: あのね、それは私たちが常に持ち合わせている相性の良さと、視聴者がベットとティナ二人のキャラクターに注ぐエネルギーと、彼女らの進展とに関係があると思うわ。このドラマはパイロット番組でスタートして、ベットとティナはカップルとしてみんなのアイドルのようなものなの。シェーンが、「私もあななたちのような相手を探したいんだ。」って言っていたのを見たでしょ。でもそのあと、決してパーフェクトではない二人が描かれるの。実はもっと複雑な二人を。それから、二人は別れ、そして家族を持つ。アイリーンは素晴らしい課題をたくさん引っ張ってきたわ。養子縁組のこと、同性愛結婚のこと、そして自分の子供を養子縁組する必要があるときどうするのか(自分の子供を養子縁組すること自体ばかげていることなんだけど)、といったことをね。

Q: 養子縁組ってもう済んだの? というのは、imdbのウェブサイトで、オリビアがアンジェリカ・ケナード・ポーター(Angelica Kennard-Porter ベットとティナ両方の苗字)と表記されていたから。でもドラマではそのことやっていないでしょう。

ローレル・ホロマン: アンジェリカはの親権は、ベットとティナの二人で持っているの。そして養子縁組の申し立てをしたの。基本的に、アイリーンはベットとティナに大変な思いをいろいろさせたいようなのよ。その結果、二人はこの5年でかなり成長したんだけれどもね。そしてシーズン4では友達になれて、お互い心地よく話せるようになって、きちんとした大人として振舞えるようになったの。しばらくの間、子供のような態度をとっていた二人だけれども、子供ができたら子供のようには振舞えないからね。この友情関係、ティナのキャリアにおける成長、ベットが大きく変わってジョディと恋愛関係を築いていること、これら全てがシーズン5が始まる基盤になっているの。シーズン5は、二人に希望を与えてくれるはずだわ。それはつまり、ある希望をね。わからないけど。

Q: 希望があるといいわね。

ローレル・ホロマン: でもご存知の通り、ベットにはジョディがいるのよ。さぁ、どうしよう。(笑)

Q: でもまだジョディとはティナとのような相性の良さを醸しだしていないでしょ。さて、最後の質問になるけど、シーズン6ってあると思いますか?

ローレル・ホロマン: わからない。あって欲しいけど、まだ脚本家がストをやっているでしょ。できたらいいんだけど、Showtimeには今、本当にいいドラマがたくさんあるし。また声が掛かったら嬉しいけど、もう終わりってこともあり得るかも。でももしこれで終わりだとしても、私たちは気分よく完結しているわ。

ローレルは、中のVIPルームに行かなくてはならなかった。私は急いで今度はレイチェル・シェリー(Rachel Shelley)に近づいていった。彼女の写真を撮っている間にも、私はすかさず、「3月にロンドンに行って、あなたのフルインタビューをさせてもらう予定なの。だから今日は大事なことだけいくつか質問したいのだけど。」と彼女に告げた。

ティナ

Q: ヘレナが刑務所に入るというストーリー展開についてどう思いますか? それはあなたのアイデアだと聞いていますが。

レイチェル・シェリー: それは私のアイデアではないわ。でもとても気に入っているの。とてもいいストーリー展開よ。つまり、演じるのにとても面白い設定だとはっきりとそう思ったの。どう考えたって、実際にそれを作り出すのはアイリーンだわ。

Q: ということは、ヘレナが刑務所に入っている間の最初のいくつかのエピソードは、ヘレナのことをあまり見れないということ?

レイチェル・シェリー: そうではないわ。刑務所に入っている間は、刑務所にいる私が今までと同じくらいの頻度で登場するから。実のところ、もっと出るわ。肉体的にね。

Q: あと、シーズン6があったとしても、ヘレナはもう登場しないという噂を聞いたんだけど、それについてはどう思いますか?

レイチェル・シェリー: ただの噂よとしか言えないわ。

Q: ある女性があなたをバンクーバーで見かけて話しをした時に、シーズン6があったとしても、私はもう出ないわというようなことをあなたが言った、と言う人がいたんです。

レイチェル・シェリー: あなたが言うその問題の元凶を私も読んだわ。なぜかというと、実に多くの人たちが私にそのことを聞いてくるのよ。私が言えることは、私のことを見たと言ったその女の子のことを・・・ うーん、私は覚えていないのだけど、「Lの世界」での私の未来について、誰とも会話をしたことがないのは確かよ。

Q: それでは、もしシーズン6があるなら出演しますか?

レイチェル・シェリー: 知らないわ。シーズン6があるかどうかだって、今のところ誰も知らないんだから。

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