Lの世界の世界 - The L Word

The L Word

~ 「Lの世界」 の世界 ~

レポート&インタビュー: 第19回 GLAAD メディア・アワード - ロサンゼルス -

BetteAndTinaForever article from L-word.com
April 2008

ロサンゼルスで行われたGLAADメディア・アワードに行ってきた。ショーのチケットを予約したとき、パーティのドレスコードが “セミフォーマル” となっていたので新しいスーツを買ったのだが、その黒のスーツに、ロサンゼルスの気温は32度で、やっとのことでコダックシアターに到着したときには、暑さで死にそうだった。けれども、何のためにそこに来たのか忘れてなんかいられない。レッドカーペットのところを陣取り、写真を撮る準備をした。わたしは、インタビュアーたちが並んでいる列の真ん中あたりにいたので、Lの世界の女性たちが近くに来るまでには、少々時間がかかった。ジェニファー・ビールス、ローレル・ホロマン、アイリーン・チェイケンが、最優秀ドラマ・シリーズにノミネートされた 「Lの世界」 を代表してそこにいた。もちろん、わたしの気持ちは高揚していた。ジェニファーとローレルが、公のイベントで一緒に登場するのが久しぶりだったことも、尚いっそう気持ちを高ぶらせたのは言うまでもない。

3人は、インタビュアーたちが待ち構えている列の前で写真撮影のためポーズをとっていた。もちろん、わたしはそこに割り込んで入っていけるはずもなく、しばらく番がくるのを待っていた。待つことどれくらいだっただろう。しかし残念ながら、皆一緒の写真は撮れなかった。ローレルがポーズのためちょこっとだけ止まって、すぐ行ってしまったのだ。彼女は誰のインタビューも受けなさそうだった。そんな時、やっと私の方にやってくるのが見えたので、何枚か写真を撮らせてもらいたくてローレルの名を呼んだ。彼女は、私のところで立止まって 「hello」 と言い、エスコート役に、足首をくじいているのでどのインタビューも受けない予定でいたけど彼女には話すことがあるの、と告げた。わたしにとっては、とても光栄なことで、謙虚になりつつも興奮していた。

それでは、素敵なニュースも含め、その時の短いインタビューをお届け。


ローレル・ホロマン

ローレル・ホロマン: まず最初に、コンベンションに行けなかった理由を話さなくちゃ。

Q: 一部の人たちは、あなたが妊娠していると思っていたんだけど。

ローレル: 妊娠していないわ。女の子を養子に迎えたの。

Q: え、養子に?

ローレル: 3月25日のことよ。

Q: どこから?

ローレル: 国内で養子縁組を。それ以上は勘弁して。だからわたしには、いま女の子が二人いるのよ。まだ何も言うつもりはなかったんだけど、素晴らしい体験をしたからつい。生みの母親とはかなり長い時間を一緒に過ごして、素晴らしい体験を共にしたわ。彼女の陣痛は予断を許さない状態だったから、そんな中、彼女を1人残してロンドンに行ける状況ではなかったのよ。ショーン(キャンセルしたL4コンベンションの主催者)は、わかってくれたわ。そして今、家には私たちの小さな女の子がいる。このことを話して、ずっと気が楽になったわ。ロンドンには本当に行きたかったんだけど、娘を失うリスクを考えると行けなかったのよ。

Q: それなら、ジェニファー・ビールスと一緒にL5には来れるでしょ。

ローレル: その話はもう進行中だと思うわ。確かにあり得るわね。そのように依頼を受けているし、ジェニファーと一緒にL5に行けたら本当に素晴らしいことだと思う。一緒だったら大いに楽しめる。

Q: ところでシーズン6では、ベットとティナには何が待ち構えているの? たったの8話しかないけど、それで十分なの?

ローレル: 楽しいことがたくさんあるといいんだけどね。ベットとティナがいつも笑っていられて、本当に愛情のある関係がもてることを願っているわ。二人はそうなって当然だと思うけど。これから撮影するエピソードにそう願っているの。たったの8話だけどね。だからこそ、その8話で、二人の本当に素晴らしいストーリーと、またそこにたどり着くまでに乗り越えてきたことすべてを伝えられたらいいなと思っているわ。

Q: もうそんなにドラマはたくさんいらないわ。

ローレル: そうよね、もうお互いに対してできることすべてやってしまったから、もうヒヤヒヤさせないと思うわ(笑)。じゃあ次に二人が見せるべき姿は何かというと、成長した二人であり、理解し合えた二人であり、仕事であり、親としての姿であり、やっていることすべてね。もしベットが子供を生むようなことがあったら、素晴らしいストーリーだと思うけど。

Q: そういうシーンを見たくない人たちもいると思う。最後の最後にベットが、「わたし、妊娠したの。」って言うのなら受け入れられるだろうけど、シーズン6の最初になくてもいいと思うの。でもまぁ、そんなことはどうでもいいわ。二人が一緒にいてくれるなら。

ローレル: ベットとティナに子供が2人以上いたら、どんなにか素晴らしいのにっていつも思っていたわ。そうなってくれたら本当にいいんだけど。

Q: ねぇ、覚えてる? L2コンベンションの時、30年後のベットとティナをどんな風に心に描いていますかって聞かれて、あなたは農園に住んで二人の子供がいる、というようなことを話していたのよ。

ローレル: そうそう。(笑)

Q: ベットとティナが不倫をしてヨリを戻していくというのはどう思う?

ローレル: 浮気をするとか、その他何やかんやそういったことでは全くないと思うんだけど。ティナはとっても成長したし、二人は正しいやり方でやろうと努力したわ。最終的に本物の愛を手に入れてうまくいったんだと思う。この世の終わりってことでもないし。不倫をしたっていうのとはちょっと違うわ。情事を持ったことでまた二人は一緒になったのよ。また再び婚約、みたいなね。 、、、と思うんだけど。(笑)

Q: ベットが、「家に帰ってきたような感じ。( “It feels like coming home”)」って言っていたのと同じようなことね。私の中では、ジョディとベットって決して本物のカップルにはなり得なかったわ。相性もよくなかったと思う。

ローレル: 適合性とか相性とかって、言葉ではなかなか説明できないものよね。

Q: もっと時間があったらよかったんだけど、ただあなたはファンからとっても愛されているということを伝えたかっただけなの。とくにシーズン5からは新しいファンがとっても増えたのよ。あなた、一番輝いていたから。

ローレル: ありがとう。シーズン5は、私の大、大、大好きなシーズンだったとみんなに伝えて。あのように書かれた脚本には本当に満足だったの。ティナのすべての面を出し切れたと思ってるわ。本当はもっと以前に出したかった面もあるんだけど、脚本がそうではなかったからチャンスがなかったのよ。だからそのチャンスがやってきた時、すぐに飛びついたわ。その時は、シーズン5が最後のシーズンになると思っていたから、すべてを吹き飛ばしてしまいたかったし、ティナを強い人間にしてあげたかったし、わたしが今までやってきたどの映画とも関連して弧を描きたかったということを伝えたかったの。自分自身、シーズン1から5までを通して、ティナというキャラクターに素晴らしい弧を描いてあげられたと感じているのよ。ティナはどちらかというと大器晩成タイプよね。自分の子供がいて、キャリアがあって、芯が強くて。恋愛関係においても強くなったけど、それはまさにわたしが望んでいたこと。私たちはシーズン6をやることになったけど、思いがけない産物ね。きっとより良いシーズンができると思うわ。だって次にも続けていきたいことをシーズン5で準備してきた感じだから。

Q: では、そろそろ行かなくてはならないので最後に一言。今までティナのことが好きではなかったLファンたちでさえ、あなたのファンになったわ。ストーリーラインと演技が素晴らしくて、お気に入りキャラクターになったというファンが多いの。

ローレル: (笑顔で)ありがとう。戻らなきゃ、、、。

Q: 忙しいところありがとう。


 

わたしはローレルの素晴らしいニュースにあまりにも感銘を受け、彼女にハグしてってお願いせずにはいられなかった。ローレルはハグしてくれた。この日の彼女はどんなに素晴らしかったかことか。

その後、ローレルはすぐには立ち去らなかった。GLAADのスタッフ数人と話さなければならなかったのだ。わたしは、さらに数枚写真を撮った。わたしはキャストたちがポーズをとっていない時に、気取らない自然な写真を撮るのが好きだ。興味を引かれるし、彼女たち自身を捉えた包み隠しのないポーズや笑顔やジェスチャーが写るからだ。

わたしは、心からローレルがL5コンベンションに出演してくれることを願った。そうすれば、シーズン5のことやローレル自身のこれからのプランについてもっと質問できるチャンスがあるだろう。子供のことについては、あれ以上質問しなかった。ローレルは、わたしに話してくれたことが、今言えるすべてだと言っていたので、それ以上の情報を強く求めることはしたくなかったのだ。しかしなんと素晴らしい人なんだろう。ローレルは、会う度ごとに話をする度ごとに大きくなって、さらに美しくなっているように私の目には映る。

Photo: Thanks to Neilson Barnardm

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