Lの世界の世界 - The L Word

The L Word

~「Lの世界」 の世界 ~ 

レポート&インタビュー: 第19回 GLAAD メディア・アワード - ロサンゼルス -

BetteAndTinaForever article from L-word.com
April 2008

ローレル・ホロマンへのインタビューと、二人目の女の子のハッピーなニュースにまだ酔いしれている間、ジェニファー・ビールスとアイリーン・チェイケンは、わたしが立っているところからさほど遠くはないところで、まだインタビューを受けていた。いい機会だったので、他のセレブリティたちの写真も何枚か撮っておいた。Exes and Ohs のアンジェラ・フェザーストーン(Angela Featherstone)と、マイケル・パラダイス(Michelle Paradise)、そしてコミュニティの平等な権利を促進させた功績を認められて Vanguard賞を受賞したジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)、プロのメディアとして、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーコミュニティの理解と認知度を深めた業績を称えてStephen F. Kolzak Award賞を受賞したルーファス・ウェインライト(Rufus Wainwright)、 South of Nowherenoのガブリエル・クリスチャン(Gabrielle Christian)とメーヴ・クインラン(Maeve Quinlan)、キャシー・グリフィン(Kathy Griffin)、Degrassi: The Next Generation (このドラマは、Brothers & Sisters, The L Word, Greek, Dirty Sexy Moneyと共に最優秀ドラマシリーズにノミネートされていた。)のアダモ・ルジェーロ(Adamo Ruggiero)とローレン・コリンズ(Lauren Collins)。以上のセレブリティたちをカメラに収めた。

やっと、ジェニファーとアイリーンがわたしのところまでやってきた。二人は写真を撮るためにポーズをとってくれた後、いくつかの質問に答えてくれた。ベットとティナがヨリをもどすことについては、ジェニファーが語っていたインタビューをすでにいくつか読んでいたし、私自身も以前にその質問はしたので、今度は、ジェニファーとアイリーンは最終結末をどう考えているのかが知りたかった。

それでは、アイリーン・チェイケンとジェニファー・ビールスの短いインタビューをどうぞ。


ジェニファー・ビールス

Q: ジェニファー、ベットとティナが不倫をしてヨリを戻していくというのはどう思う? 元に戻ると思う? それっていいことだと思う? それとも悪いことだと思う?
(わたしがこのような質問をしている間、ジェニファーはアイリーンに、脚本を書いた立場としてこういう時なんと言うべきなのかしら、と聞いているかのようにおかしな顔をしてアイリーンの方を見た。この時のジェニファーの顔を写真に撮っておけばよかった。)

ジェニファー・ビールス: 不倫をしてヨリを戻すなんて私はイヤだわ。それはとっても、とってもひどいことだったわね。アイリーンに言わなくちゃ。いまわたしのすぐ隣に立っているけど、二人でそのことを聞いてみましょうよ。アイリーン、どうしてベットとティナに不倫をさせたの? (陰険そうな顔をして笑顔で・・・)

Q: そうなのアイリーン、どうして不倫を? (ジェニファーは笑った。)

アイリーン・チェイケン: (微笑み返して) だって、抑えられなかったでしょ?

ジェニファー: ドラマティックだったわ。

アイリーン: そして、またドラマティック・・・

ジェニファー: そして、ベットは何も学んでない・・・

アイリーン: いやいや、ベットはいろいろ学んだことがあると思うわよ。エレベーターシーンで、ベットは何を学んだのかとっても明確に述べていたと思うけど。

ジェニファー: そうだったわ。

Q: (ジェニファーに向かって)ベットとティナがまた一緒になれて嬉しい?

ジェニファー: とっても嬉しいわ。

Q: あなたもベットのこと、ジョディとカップルにしておきたくないと思っているといいんだけど。

ジェニファー: あなたの言っていること聞いているわ。(笑いながら)、そんなこと言って、しっかり聞いているわよ。

Q: ジョディのこと好きよ。ただ彼女がベットと一緒にいるのがイヤなの。相性がよくないと思うわ、残念だけど。

ジェニファー: (笑いながら) ただ単にベットとティナが好きなんでしょ。

Q: そうよ。シーズン1の時から。

そして、ジェニファーは次のインタビューにささっと移った。ローレルの時と同じようにもっと時間があったらと思ったが、11月に行われるブラックプールでのL5コンベンションに新たなインタビューのチャンスを託した。

ジェニファーが他のレポーターに答えていた間、わたしはアイリーンの写真をまた撮らせてもらい、シーズン6についていくつか質問をした。

アイリーン・チェイケン

Q: シーズン6は、どうして8話しかないのでしょう。それで十分ですか?

アイリーン・チェイケン: Showtimeは、ドラマシリーズを8話でやってしまうことはしょっちゅうよ。Showtimeを見ればわかると思うけど、他の多くのドラマも8話完結でやっているわ。新しいビジネスプランや番組制作プランとしては筋の通っている数みたいね。だから、特に「Lの世界」のドラマに限ってということではなく、テレビネットワークの事情によるものなの。

Q: ウェブサイトのOurChartに、もっとシーズンを続けて欲しいという嘆願書があるのをご存知ですよね。Showtimeへの嘆願書のようなものは、たくさんの人たちがさらなるシーズンを待ち望んでいるという声を届けて、事情を変えてくれると思いますか。あなたは、伝えたいストーリーがたくさんあると言っていますよね。

アイリーン: ストーリーはたくさんあるのよ。嘆願書が効果を成すかどうかはわからないわ。


 

実際アイリーンは、ファンが嘆願書に署名して「Lの世界」のさらなるシーズンを望んでいることに、エキサイトしているようだった。もし、「Lの世界」をもっと続けて欲しいという願いを支持したい方は、こちらがその嘆願書

インタビューを終えた後、次はシャロン・ストーン(Sharon Stone)と、エレン・デジェネレス(Ellen DeGeneres)が歩いてこないかと少しだけ待っていた。けれどもその二人はどこにも見えなかったので、わたしはカメラをしまい、ショーを見るためシアターの中に入っていった。

すべてのプレゼンテーションが面白くて楽しめた。キャシー・グリフィン(Kathy Griffin)がオープニング・セレモニーのスペシャルゲストだったのだが、とっても笑わせてくれた。彼女は母親をステージに呼び、かなりおかしな質問をし始めた。あなたの時代にゲイであるということはどういうことでしたか(その母親は70才くらいの女性。)とか、ウェスト・ハリウッドに暮らすのは好きですかとか、このエリアがそう思われているほどゲイだとしたら、一番ゲイっぽいことをしたのはどんなこと、などなど。そして最後の、この観客の中で一番ゲイっぽいのはだれですかという質問に、キャリー・グリフィンの母はあたりを見回して、ライアン・シークレスト(Ryan Seacrest)はここにいるの?と切り返し大爆笑を誘った。

最優秀ドラマシリーズにノミネートされたドラマが最初に発表されはじめ、わたしは「Lの世界」が受賞するのを願っていた。だが残念にも受賞ならず、最優秀ドラマシリーズは、再びBrothers & Sistersに。昨年、このBrothers & Sistersが最優秀ドラマシリーズを受賞したので、好奇心からこのドラマのシーズン1をレンタルして見てみた。家族にゲイが一人いて...という興味深いドラマなのだが、正直言って少々退屈でありきたりなドラマだった。Entertainment Weeklyでも、シーズンを追うごとにもっとつまらなくなっていくと書いてあったので、その先は見てもいない。おそらく、Uncle Saul役に、ロン・リフキン(Ron Rifkin)が配役されてから良くなってきたのだろう。それからもちろんサリー・フィールド(Sally Field)もそのドラマに出ている。しかし、かなり正直に言わせてもらうが、「Lの世界」は本当に革新的なドラマであるのに、賞レースで見落とされているかと思うとあきれてしまう。

Photo: Thanks to Neilson Barnardm

< previous  1  2  3  next >

このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Lの世界 トリロジーBOX (DVD)

    シーズン1~3(全38話)収録の20枚組

  • Lの世界 シーズン4 (DVD)

    全12話を収録(6枚組)

  • Lの世界 シーズン5 (DVD)

    全12話を収録(6枚組)

  • Lの世界 シーズン6 (DVD)

    全8話を収録(6枚組)