Lの世界の世界 - The L Word

The L Word

~「Lの世界」 の世界 ~ 

インタビュー: ローレル・ホロマン

By Karman Kregloe article on AfterEllen.com
January 2008

Q: 5つのシーズンを通してこれまでたくさんのラブシーンを撮影してきたけど、一番大変だったのはどのラブシーン?

ベッドシーン

ローレル・ホロマン: シーズン1の一番最後のシーン。

Q: 喧嘩しているシーンね。

ローレル: そう、あの喧嘩のシーン。あれがおそらく、断トツで一番大変だったシーンね。でもジェニファー(ビールス)は最高だったし、監督は俳優でもあったトニー・ゴルドウィン(Tony Goldwyn)だったので、辛抱強く時間をかけてくれたわ。私たちは繰り返し練習をして、動きをつけて、それについて話し合ったわ。

多くの人は、あのシーンをレイプの類のものと観ていたわ。だけどあの場面で何がどうなったか注意深く観るとわかると思うけど、怒りと嘆きと悲しみに溢れたシーンで、実のところティナがベットの手を自分の中に入れているのよ。だからレイプじゃないの。ティナは最後にわずかに残された権限を見つけ出そうとしている中、性的な状況で刺激を受け、一方ベットは取り乱して許してもらおうと、そして二人の愛を取り戻そうとするの。悲しみや喪失感を味わって、「あなたを傷つけるつもりはなかったのよ。」みたいなことを言って、二人の心を再び繋ぎ合わせようとするのよ。

そのシーンを撮影することに決めた理由の一つは、恋愛関係におけるセックスがいつでも甘くて思いやりのあるものではなく、長い間パートナーシップをとってきた相手から裏切られたのと同じくらいダークな心の傷を受けた時には、セックスもダークなものになるということを表現したかったからなの。それであのシーンができたわけ。おそらく異性愛同士の映画のシーンでは、ああいった場面は撮られていると思うけど、私が今まで見たレズビアンものではまだないわね。

あの場面を超ダークなものにするつもりはなかったの。赴くままに始まってしまったことよ。ジェニファーも、あまりにも難しい場面だったので、あのシーンには満足していると思うわ。

ベットとティナ 3P

ティナとヘレナ

それから・・・、第1話で撮影したシーンで、ものすごく満足しているシーンがあるの。それは、精子を求めて3Pをしようとしたけどそうならずに、そのあとおとずれる最高に素晴らしい二人のラブシーン。そういえば、妊娠8ヶ月の時にジェニファーと、6ヶ月の時にレイチェル・シェリー(Rachel Shelly)とセックスシーンを撮ったけれども、私にとっては、それは本当の過程だったのよ。この二つのシーンは、女性の身体を褒め称えているシーンとして美しいと思うわ。母であることのパワーと子を授かる女性として与えられた美しい贈り物を称賛しているわ。なかなか独特で、他にはないようなシーンでしょ。

ベットとティナが一緒に超音波検査に行って、二人のベビーのことを見た後に愛し合うシーンも好きよ。二人はある一時期別々の毎日を過ごし、それぞれがどんなことを体験してきたのかということを考えると、そういった時間を経た後に起こるラブシーンは、ぐっとくるものがあるシーンでしょ。これからも、そういった感じのシーンがまたでてくるかもよ。(笑)

Q: あっ、それって(今後の展開の)ヒントね。(笑)

ローレル: 私もよく知らないけれど、こんなに色々なことがあったねっていうシーンを想像してみたりするの。

Q: あなたたち二人ってそうなの?

ローレル: 他の人と関係を持つのか、何が起こるのかとかいうようなこと。よくわからないけど、ただ想像してみるのよ。

Q: あなたとジェニファー・ビールスって本当にすごく相性がいいから、ベットとティナは一緒にいてもいなくても、カップルとしてとってもいいんじゃないかなと思うの。ドラマの中から、あなたのお気に入りカップルを他にも選ぶとしたら誰?

アリスとターシャ

ローレル: アリス(レイシャ・ヘイリー)とターシャ(ローズ・ローリンズ)のカップルかしらね。最初の頃のシーンだけれども、初めて彼女たちのラブシーンを見たときには感動したわ。二人一緒でただただ美しいのよ。つまり、二人とも美しいのだけど、二人の間に何か原動力みたいなものを感じたの。 ローズ・ローリンズは見事だし、レイシャがアリスというキャラクターを作り上げているエネルギーは、すごいものがあるわ。

Q: 撮影現場の雰囲気はどんな感じなの? みんないつも一緒にいるの?

ローレル: その時の状況によるわ。よく出かけていく人たちもいるけどね。撮影スケジュールとか、シーンがいくつあるかとかによるわね。例えば、今年はミアとローズとおそらくもっと一緒にいるし、時にはジェニファーと一緒だったり、一緒じゃなかったり。今年のティナは新しいキャラクターたちとのシーンが多いの。ほとんどの新しいキャラクターたちは、ドラマの中の映画のシーンがらみだから。マラヤ・リベラ・ドリュー(Malaya Rivera Drew)、ケイト・フレンチ(Kate French)、エリザベス・キーナー(Elizabeth Keener)といった素晴らしい女優さんたちが加わって、私は彼女たちとのシーンが多いわ。

そう、だから、どこでどんなシーンを撮るかということ次第ね。それから実生活はどうなっているのかといったバランス的なものもあるし。例えば、私の娘と主人が撮影の終盤、少しの間ロサンゼルスに戻ったことがあるんだけど、その時はみんなともっと遊び歩いたわ。ケイト(Kate Moennig)やレイシャ(Leisha Hailey)、みんなが、「わーぉ、ローレルが私たちと一緒に繰り出してくれるなんて嬉しい!一晩中飲んで踊ろう!」って言ってくれたわ。

ジェニファー・ビールス、ローレル・ホロマン、レイシャ・ヘイリー

家族がロケ地にいる時には、そんな風に仲間と遊ぶ時間ってあまりないのよ。撮影は長時間に及ぶから、調整するのが本当に大変。でも最近は、お互いのことがみんなよくわかってきたから、そのへんは楽になったわ。それに誰もがキャラクターをどんな風にしたいか明確になってきたし、まさに家族みたいなものよ。いいことよね。もっと安定してきたように感じるわ。

Q: 前は色々とあったの?

ローレル: 悪いできごとがあったとかいうことではなくて、つまりそれぞれが適応するのに数年かかったと思うの。座りごこちのいい椅子が手に入ったようなものよ(笑)。 家族のようなもの。機能障害が少し減った家族って言えばいいかしら(笑)。みんなが、そんな家族を持ててラッキーだと感じていると思う。素晴らしいことよ。いつか撮影は終わるんだってみんなわかっているから、センチメンタルな傾向になりつつもあるし、それにまた一緒に達成したという誇りも感じているわ。だから少なくとも、あともう1年はやりたいという希望を持っているのよ。

Q: ということは、まだシーズン6を製作するのかどうか知らないのね。

ローレル: ええ、まだ何も知らないの。Showtimeさえも知らないんじゃないかしら。脚本家のストライキでさらに保留になっているし、それがどうなるかもわからない。みんなはただ、今の撮影に集中しようとしているわ。その他にできることってないから。私にとっては、まずはみんなが今シーズンを楽しみにしてくれていることが大切。

Photo: Thanks to AfterEllen.com

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