2008年11月14~16日にUKのブラックプールで開かれた毎年恒例のL5コンベンション。おなじみ tibette.com にアップされたレポートの和訳です。今回の参加者は、ジェニファー・ビールス、ローレル・ホロマン、ジャニナ・ガバンカー、レイチェル・シェリーの四人でした。
オープニング・セレモニーは、1時間遅れの開始ではあったが熱狂に包まれていた。司会のAdrienne Wilkinson、今回のゲストのジャニナ・ガバンカー、レイチェル・シェリーが続々と登場し、会場は拍手で迎えた。そしてローレル・ホロマンがステージに登場すると、ヒューヒュー言う声も拍手も鳴り止まなかった。ローレルは困惑しつつも、「またこのコンベンションに参加できて本当に嬉しい。特に今回は大事な友人と一緒に参加できて何より。」と挨拶した。
最後にステージに現れたのはジェニファー・ビールス。彼女が登場するやいなや、ファンは席を立ちステージに駆け寄った。それはまるで人々が “殺到” というような感じで、ステージの前で警備にあたっていた男性は、それを止めることができなかった。ステージの周りは人だかりになり、ジェニファーの名前を叫ぶ声と拍手と歓声が鳴り止まなかった。完全に圧倒されたステージ上のジェニファーは、そのうち目に涙を浮かべ、このコンベンションに参加できてとっても胸が高鳴っているということと、みんなは最高のファンだと述べて挨拶した。もちろんのこと、彼女が舞台から去った後も拍手は続いていた。
Meet and Greet
ゴールドチケットを手に入れ、Meet and Greet でゲストたちに会うことができた私たちは本当にラッキーだ。私はこの場の雰囲気を伝えるために、できる限りメモを書き留めておこうと必死だった。
私たちのテーブルに来た最初のゲストはレイチェル・シェリー。とっても綺麗でフレンドリーな彼女に、まずは今年もコンベンションに来てくれてありがとうと御礼を言うと、「だって楽しいじゃない。こんなに多くのドラマのファンの方たちに会えるなんて最高よ。」と言っていた。レイチェルに次の作品は何かを訊いてみると、この12月に公開されるホラー映画 “The Children” のことを話してくれた。「撮り終わって観てみたのだけれど、ワ~ォって言ってしまったくらい、いい出来だと思ったわ。自信作よ。最近よくある身体の一部分や血が飛び散りっぱなしのホラー映画とはちょっと違うの。」 それならシリーズになっているあの “The Saw” みたいな映画ではないのねと言うと、レイチェルは笑って、あれとは違うわ。血が出たりするのは少ないけど、観ているとだんだんと恐くなっていく映画よ、と答えた。私たちのテーブルでのレイチェルとの時間が終わると、みな口を揃えて「あ~~~!」。あと誰もレイチェルに会いたいって人はいないから、もう少しだけここに居て、とジョークでお願いしてみたら、彼女はただ笑っていた。
お次は、ジェニファー・ビルス。私たちのテーブルは、彼女にとって3番目のテーブルだったと思う。ジェニファーは私の隣に座った。彼女に会えた感激は言葉では表せない。美しく、エレガントで、あの通りの穏やかな口調で雄弁な女性。ジェニファーは人に話しかける時、相手にしっかりと向き合うので、この世界に私たち二人だけと思わせてしまう雰囲気がある。まず始めに、フライトはどうだったかと訊くと、ちょっぴり読書をしたりして、でも大半は寝ていたそうだ。そして、今回ついにコンベンションの出演を決心した経緯や、オープニング・セレモニーでステージに登場した時、鳴り止まない歓声の中、大勢の人たちが押し寄せてきて恐くなかったか訊いてみた。「1年ほど前に、L Word コンベンションに出てくれないかと言われて、ノスタルジアな思いからゲスト出演を決めたの。ドラマ最後のシーズンだし、ファンの方々に直接会えるこの機会に、何年もの間応援してきてくれたことに感謝の気持ちを伝えたいと思ったから。でもコンベンションにはたくさんの人がくるし、本来の自分はシャイなほうだから最初気がかりだったけれど、ローレルや他のキャストたちが、“怖がることは何もない。友達と一緒にいるようなもので、このMeet & Greet みたいに小さなグループになってファンの人たちと会うことは、本当に素晴らしいし楽よ。” って言ってくれたわ。」 オープニング・セレモニーの時、怖くなかったかということについては、それよりもむしろ困惑してしまったのだそうだ。観客はステージ上の一人の人間を見ているが、彼女はホール全体を見渡し、そこには自分のことを見つめている何百人もの人々がいるわけで、それはただただ困惑してしまうような出来事だったのだ。そしてそのあと、「怖くなかったのは、近視なのにメガネをかけていなかったので、はっきり見えなかったからよ。」とジョークを飛ばした。またジェニファーは、アイリーンが近々、L Word 映画の話をCBSにもちかけるということを明かし、どれほどL Word 映画を待ち望んでいるかといった手紙をCBSのAmy Baer宛に送ってもらえるとたいへん有り難いと言った。スピンオフについては、今のところゲスト出演などのオファーを受けていないので、ベットが登場するかどうかということはなんとも言えないとのこと。
(* tibette.com では、このL Word 映画の嘆願書を集めています。是非映画を観たいという方は、こちらの 嘆願書フォーム (Petition for an L word movie) からどうそ。)
ご存知だと思うが、実はジェニファーへのプレゼントをいくつか準備していた。まず始めに本を取り出し、私たちは tibette.comを運営している者で、世界中のファンからジェニファーとローレルへのパーソナル・メッセージを集めてあなたのために手作りの本を作ったと説明して渡した。それを受け取ったジェニファーは大きな笑みを浮かべ、「OMG、あなたたちが、 tibette.com からの tibetters なのね! 素晴らしいわ!」と言った。そして、自分とローレルは他のキャストメンバーに、二人のファンはもっとも声高でもっとも忠実なファンだっていつもからかわれているということと、他のキャストがファンにつかまったときも、そのキャストが演じているキャラクターのことではなくベットとティナのことをよく訊かれているのだということを教えてくれた。その本をジェニファーに手渡すと、彼女はどのくらいのメッセージがそこに書かれているのか見ていたが、静かな賛辞を得たようで、無言で私たちに感謝をすると目には光るものがあった。そして、これは見事だわとつぶやいていた。その後、前に "Jennifer, Honorary Tibetter"、後ろには "'tibette.com" と書かれたピンクのパーカーを着たとってもかわいい小さなテディ・ベアを渡した。それを見たジェニファーは心底笑いながら、オーーー、すっごくかわいい! と言っていた。そして私たちにもう一度ありがとうと言うと、次のテーブルに行く時間となっていた。
次に私たちのテーブルに来たのは、ジャニナ・ガバンカー。今までパピ (Papi) って面白くてキュートな子だと思っていたけど、実際のジャニナは、まさにゴージャスで元気いっぱい、エネルギーがみなぎっていて、火の玉がテーブル席に着いたようだった。ジャニナが何でも好きなことを訊いてと言ってくれたので、“circles (輪っか = ベッドでのパピのテクニック)” のことを訊いてみた。するとジャニナは一冊のノートを笑いながら手に取り、「オッケー」と言って紙に簡単なスケッチをして、その“circles” のテクニックのデモンストレーションをした。これにはみな大爆笑。そしてジャニナはそこに“Papi の circles”というようなことを書いてサインをした。その後、新たに取り組んでいる仕事のことを訊いてみると、『グレイズ・アナトミー (Grey's Anatomy)』 の2エピソードに出演するとのこと。放送前にそれ以上のことは話せないけど撮影中はすごく楽しかったのだそう。それから 『NCIS』 にも1エピソードだけだけど出演するというので、ではマーク・ハーモン (Mark Harmon) と一緒なのね、と言うと、「そうなのよ! 彼は最高だわ。どう説明し始めたらいいのか、、、。とにかく撮影現場にいる誰もが彼のことが大好きなのよ。」と答えた。次に 『スターゲイト・アトランティス (Stargate Atlantis)』 の最近のエピソードで演じた役柄 Dusty Mehra 軍曹について訊いてみた。今のところ新しいシーズンでDusty Mehra 軍曹の出ていたエピソードが一番よかったので、またこれから先のエピソードで登場するのかどうか知りたかったのだ。するとジャニナはクスクス笑いながら、「あれ、よかったでしょ。あの時、ジョー・フラニガン (Joe Flanigan) など他のキャストたちと遊び歩いたり、クリスティーナ・コックス (Christina Cox )と一緒に仕事できたり、すごく楽しかった。」と。しかし、シーズンの終わりのほうのエピソードでそのキャラクターがまた登場する予定はあったものの、脚本家が書き換えてしまい、それからそのドラマ自体もキャンセルされてしまったそうだ。そんな事情を知らなかったわたしは、えっ?本当?あーとっても残念と反応してしまったが、ジャニナは、「そうでしょう。」と言った後、実はSFの大ファンだということを打ち明けてくれた。私も大ファンだと共感すると、ジャニナはイェーと言いながらわたしと拳と拳をコツンとさせた。ジャニナは実にかっこいい。次の日の朝、写真撮影会の時にわたしのことを覚えていてくれて、“hey you!” と言ってしっかりとハグしてくれた。そんなわけで、コンベンションの後、ちょっぴりジャニナに恋をしてしまっている。マイクロソフトのライブサーチ “Ms. Dewey” のプロジェクトの最近の動向などの話もしたりもした。Meet & Greet の時間、ジャニナは私たちのグループの何人かが着ていた Tibette Tシャツに気がついて、「オーーー、あなたたち tibetters ね。」と言うので、「そうなの。私たち tibette.com を運営しているメンバーなのよ。」と明かすと、彼女はサイトを見ていると言う。フォーラムが面白いから時々覗いてくれているのだそうだ。
そしてしばし長い待ち時間の後、わたしたちのテーブルにローレル・ホロマンが来てくれた。とっても綺麗でフレンドリー、そして礼儀正しい彼女。私たちは事前にローレルがテーブルに来たら何を訊こうか話し合っていた。そしてまず最初に私が、いつもどうなんだろうと思っていることがあるのだけれど、もしティナ・ケナードとローレル・ホロマンが出会ったら、どんなことを話すと思うか訊いてみた。するとローレルは嬉しそうに、「わぉ、その質問は、今までされた質問の中でも1,2を争うほどのいい質問ね。」と言った。ローレルが考えている間、かなりひどく赤面していたのは自覚している。そしてローレルがポツリと答え始めた。「二人は、家族のこと、子供のこと、それから男性のこと、、、 だってティナはそういう環境にいたし、(クスクス笑いながら)ローレルはそういう環境に住んでいるし、、、 そして、ハリウッドと政治のこと、実生活と政治、、、 それから映画業界のことは絶対話すでしょうね。二人ともその世界にいるから。」 そして今の髪の色は自然の色なのかどうか訊いてみたら、ナチュラル・カラーは茶色だと言っていた。当然のことながらtibette のことについても訊いてみたが、何も語ってくれなかった。けれど、シーズン6は tibette にとっていいシーズンなんじゃないかな、と言っていた。次にパリでのコンベンションの後、何をしていたのか訊いてみた。一度家に戻ったのか、それともヨーロッパに滞在していたのか。パリで仕事を終えた後は、ご主人のポールと一緒にバルセロナに行って、歴史的建造物を堪能してきたのだそうだ。ポールは建築家なのでとても興味深いものだったらしい。パリのコンベンションでのオークションのことを訊いてみた。そしてこのL5コンベンションでも “ティナのブラジャー” といったようなそそられるアイテムが競売にかけられるのかどうか訊いてみたけど、ローレルは笑いながら、ああいうものはないわ。でも日曜日にオークションが予定されていて、また違う物が出品されるから、どんなものが出てくるか楽しみにしていてねと言った。それからローレルに、今までいくつものコンベンションに来てくれてありがとうと御礼をした。いつもいてくれて嬉しかったと伝えると、ローレルは微笑んで、コンベンションに来てファンの人たちと会うのは大好きだしやりがいがあるのよと言った。ローレルとの会見時間が終わりに近づいてきた時、手作り本を取り出してローレルに見せ、ジェニファーにしたのと同じ説明をした。ローレルは戸惑っていたようだったが、本を手に取りパラパラと読み始め、一番最初のイラストのところにくると、嬉しそうに笑ってこれはすごいわ、と言ってくれたのでその本に載っているイラスト全てを見せて、tibette.com の中の一人 (bubblymoo) が描いたのだと教えた。「素晴らしいイラスト。これを描いた人はすごく才能があるわね。」と言うローレルに、そう、彼女は本当に才能があるのよ、と付け加えておいた。それから、"Laurel, Honorary Tibetter"と書かれたパーカーを着た小さな tibette テディ・ベアを渡すと、これには大喜びのローレルだった。テーブルを離れる時、ローレルは、本とテディベアの入った袋をアシスタントに渡さないで、自分で持っていった。