Lの世界の世界 - The L Word

The L Word

~「Lの世界」 の世界 ~ 

The L Word - Final Special Part 2

米国で最終シーズン6 エピソード1 開始前に放映された特別番組『The L Word - Final Special』(6分割)

Part 1  Part 2  Part 3  Part 4  Part 5  Part 6

The L Word - Final Special Part 2

(0:00)
アイリーン・チェイケン: ドラマのファンのほとんどは、このキャラクターにこの女優という風に見てくれると思うし、「この役を演じられる人は、これまでこの世にいなかった。」って言うでしょうね。

(0:09)
ベット: シェーンが部屋に入ってくると、必ず誰かが泣いて出て行っちゃうのって気が付いていた?

(0:13)
アイリーン・チェイケン: シェーン役を探していたけど、シェーンっぽさを醸しだしている人ってなかなかいなくて、弱気になりかけていたの。

(0:21)
レイシー: シェーン?
シェーン: Yeah? Hey.

(0:24)
アイリーン・チェイケン: そして突然の出来事だったわ。スクーリーン上に現れたこの女の子を見て、別の部屋からキッチンにいるMiggiに電話して、「こっちに来て。シェーンが現れたの!」って言ったの。

(0:34)
レイシー: どうしてあの晩電話くれなかったの? メッセージを5回くらい残したのに。
シェーン: あ、えーっと、あれから携帯持ってないんだ。携帯のメッセージ、チェックしたら電話するよ。

(0:47)
ローズ・トローシェ: アイリーンと私で、「OMG、彼女こそパーフェクト!」ってなったんだけど、まわりにはわかってもらえなくて、「私たちを信じて。彼女こそ完璧にシェーンだから。彼女に決めさせて。」って言ったのを覚えている。

(0:54)
アイリーン・チェイケン: テレビ局の社長はレイシャのことがお気に入りだったから、説得したのよ。「シェーン役は、この女の子、ケイト・メーニッヒにさせて。彼女こそがシェーンだから。」と。けれど社長は、「でもレイシャがいい。彼女はクールで素晴らしい。はつらつさがある。」と言った。「レイシャはアリス役にどうかしら。レイシャのためにアリスというキャラクターを再考してみるから。シェーン役にケイトを使わせてくれたら、そうするわ。」と返したわ。

(1:20)
キャサリン・メーニッヒ: 躊躇しなかったよ。キャラクターがゲイだからって自分自身を制限してしまうべきではないと思ったから。

(1:25)
シェーン: Fresh meat.
アリス: New blood.
デイナ: Crispy.

(1:29)
レイシャ・ヘイリー: こういったチャレンジをしてくれる女優がもっといたら、みんなにとってもっと簡単だったろうに。

(1:33)
アイリーン・チェイケン: (俳優に比べて)女優には、いい役って少ないのよ。もっと深みがあって陰影のあるような役を演じてチャンスを掴む傾向があるでしょ。

(1:43)
キャサリン・メーニッヒ: 「ワォ、こんなの今までテレビでなかった。」って気づいて、運命的に引き寄せされるように、この素晴らしい役を受けることにしたんだよ。

(1:51)
レズビアンの肖像をついに形にするべく、そのことを念頭において、『Lの世界』の制作は、2003年の夏に始まった。

(1:59)
レイシャ・ヘイリー: このドラマの一役をやることは、すごくワクワクする。
エリン・ダニエルズ: このドラマは社会的にも今日的な意味を帯びているし革新的。
ローレル・ホロマン: 基本的にはレズビアン・シリーズ。
パム・グリア: 時期的にはまだ早かったかも。
ミア・カーシュナー: ライフスタイルは標準。
パム・グリア: 今がそのとき。
レイシャ・ヘイリー: ゲイ・レズビアン・バイセクシャルのコミュニティは、スポークスマンが必要。
パム・グリア: テレビ界で歴史的な時を迎えるわ。これまでにないことだから。

(2:20)
アイリーン・チェイケン: シーズン1。 はじまり。 ジェニーというキャラクターをレズビアン・コミュニティに入ってくる私たちのアクセスポイントとしたの。

(2:30)
エリック・メビウス: ティムはこれら二つの世界のギャップの橋渡しのようなものだね。

(2:34)
ジェニー: Oh, can we go?

(2:36)
アンジェラ・ロビンソン: シーズン1のバスルームシーン。マリーナがジェニーを押し付けて、初めてのキスをしたシーン。

(2:42)
ミアー・カーシュナー: ジェニーは、最初すごくおとなしい感じのキャラクターだったの。無垢のような子で。

(2:46)
デイナ: いつ男と女、どっちにするか決めるの? お願いだから不愉快なバイセクシャルの細かい話しないでよ。
アリス: デイナ、あんたのために説明してるんじゃない。

(2:53)
レイシャ・ヘイリー: あれは、仕事の初日だった。

(2:55)
アリス: 男性を探すにしても女性を探すにしても、見るところは同じよ。
デイナ: 巨乳。

(3:00)
レイシャ・ヘイリー: 大げさに演じちゃったと思う。高校で演劇をやっていたような感じだったから。

(3:05)
エリン・ダニエルズ: 私たち、ジェニファーがいるところでは、ナーバスになっていたのよ。「ビッグスターのジェニファー。どうやって話しかければいいの? ほら、あなた話しかけてよ。」みたいな。

(3:12)
アリス: いつでも始めて。
デイナ: オッケー。もし、私たちが距離を置いて、あなたたち2人がそうなっていったら、、、 もう友達じゃなくなっちゃうかも。
ティナ: 何?
シェーン: つまらないってこと。
ベット&ティナ: つまらない?

(3:24)
キャサリン・メーニッヒ: エリンとレイシャと私って、一緒のシーンがある時はいつも、何日か前から一緒になって繰り返し練習をしてリハーサルをしたよ。

(3:28)
レイシャ・ヘイリー: それってリハーサルしてた頃のことね。

(3:31)
シェーン: We love you so much.
アリス: We love you, guys, we do.
デイナ: Ditto. Love you.

(3:39)
ミア・カーシュナー: 時々、女性同士の関係ってそう簡単なものではないって言われるでしょ。でも実際、それは逆だってことがわかったわ。

(3:45)
レイシャ・ヘイリー: わたしたちって、キャラクターを生き生きとさせ、友情を本物っぽくさせることに精力を注いでいる女性チームみたいなもの。

(3:51)
キャサリン・メーニッヒ: 本当に素晴らしい感触があるよ。すべては素晴らしいコラボレーション。これは特別なことなんだって思ったね。

(3:59)
ミア・カーシュナー: みんなここではエキサイトしてたわ。

(4:01)
ローズ・トローシェ: 「私たちってすごく重要なことをしているんだ。」って、誰もが感じていた。

(4:08)
パム・グリア: 学んだり、探求したり、世界中の人々の心の中や文化の扉を開けたりしなかったら、私の目的って何なのってことになる。

(4:17)
ジェニファー・ビールス: 私にとってもっとも心動かされたことの一つは、田舎の生活しか知らない少女たちに、今はアクセスがないかもしれないけど、彼女たちが属せるようなコミュニティを提示してあげられたこと。

(4:30)
ティナ: 私はラッキーね。あなたがいてくれて。

(4:33)
ローレル・ホロマン: やらなくちゃと感じていた責任の一つは、自分の演じるキャラクターを正しくその通りに演じきるということと、それからゲイコミュニティへの社会的責任も感じた。

(4:42)
レイシャ・ヘイリー: セックスシーンはとっても考え抜かれていて、だれもがナーバスになっていたし、リアルにしなきゃ、 むずがゆいレズビアンみたいな典型的なものにしちゃだめ、って承知していた。言ってること、わかるでしょ。

(4:52)
パイロット版のラブシーンは取り直しされた。

(4:55)
ローレル・ホロマン: 私たちのタイミングが合うように、ローズ・トローシェが10まで数えていたの。そのせいで笑いが止まらなかったのを覚えている。

(5:03)
ジェニファー・ビールス: 当時はすべてがはっきりと決められていた。6年後の今は、かなり適当。

(5:09)
ローレル・ホロマン: 今度またラブシーンをやる時は、歩行器具を出してこないとダメね。
ジェニファー・ビールス: 彼女が私の新しい靴下をとったから、私たちダメになりそうになっちゃうのよ、とかね。
ローレル・ホロマン: 老人ホームでお互い浮気しあっちゃうのよ。ベットは彼女とチェッカーしちゃったりしちゃって。
ジェニファー・ビールス: オムツは臭いのよ。

(5:20)
ジェニファー・ビールス: 私の最大の責任は、出来る限り真実であるということだと感じている。
エリン・ダニエルズ: 確かにすべてのタイプのレズビアンを描写することはできない。
レイシャ・ヘイリー: プレッシャーだとは思ってない。私の人生の中で最大のスリルだと思っている。
キャサリン・メーニッヒ: 今はプレッシャーを感じていない。だって今はまだこのシリーズを撮影している最中で、まだ放映されていないから。でもわからないね。どんな反響があるか。だから今のところプレッシャーはない。

*****************************

コメンテーター

*****************************

(7:43)
2004年1月、ある冬の夜。このドラマシーリーズは、派手にプレスの前にデビューした。

(7:50)
クリスチャン・スレイター: 素晴らしいパイロット版だよ。

(7:52)
タミー・リン・マイケルズ: Hot, hot, hot.
メリッサ・エスリッジ: たくさんホットなことが起こるわよ。
タミー・リン・マイケルズ: ママには見ないように言っておかなくちゃ。

(7:57)
ストレートものがほとんどというテレビ界の展望をこのドラマが打ち砕いたとき、レズビアンが流行の兆しになりそうにさえ見えた。

(8:03)
キャサリン・メーニッヒ: ドラマは刺激的な宣伝をしていたのを覚えている。特に自信作ならなおさら、注目を浴びるのはすごくエキサイトなことだよ。世間の期待が大きいと、それだけ大変なことではあるけれど。

(8:15)
女性ファン: 論争を呼び起こすかもね。
女性ファン: ちょっと行き過ぎかもしれない。
男性ファン: アメリカでこういったドラマをやる先駆けとなり得るね。

(8:23)
ローズ・ラム: 最初の一歩を踏み出すドラマになることに、私たち全員がものすごく大きな責任を感じていた。

(8:28)
アイリーン・チェイケン: 私たちは、良いストーリーを伝えるために、エンターテイメントのために、そしてプライムタイムのテレビドラマを作るにあたって期待されるのと同じ成功を目標にして、質の良いドラマを作ることに着手したの。

(8:39)
アイリーン・チェイケン:  女の子のためのものよ。 私たちの時がきたわ。

(8:43)
このドラマシリーズは疑う余地もなく先駆者的ではあったが、それはまた、視聴者たちを取り残されたような気持ちにさせてしまう結果となった。多くのレズビアンたちは、ドラマは正確にコミュニティを描写するという重要な約束を果たし損ねたと感じたのだった。

(8:57)
ローズ・ラム: 私たちがゴールとしていたことの一つは、このドラマを普通の番組に仕上げることだったけれども、多くの女性たちが、やっとレズビアンを描写してくれるのだということを期待していたのは明らかだった。

(9:08)
ローレル・ホロマン: それはすぐさま、パネル・ディスカッションの時にわかった。

(9:12)
ローズ・ラム: ある女性が立ち上がって、「描写していないじゃない。ドラマは正しく描写していない。すべてのレズビアンが、美しく、スリムで、素晴らしいキャリアを持っているわけじゃない。」と言った。

(9:12)
ローズ・トローシェ: 面白いよね。『Go Fish』 を制作した時に受けた文句は、「すべてのレズビアンがブスなわけじゃない。」ということだったのに。すべての人を喜ばせることはできない。

(9:39)
ジェニファー・ビールス: こういった類の初めてのドラマでは、批判の声を聞くことはとっても重要。ファンからの称賛と同じくらい大事なことだと思う。人々はどんな風に描写されるのを期待しているのか、何を見たいのか、というようなことを話し合える場は、民主主義的なところでやってるって感じられるわ。

Part 1  Part 2  Part 3  Part 4  Part 5  Part 6

このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Lの世界 トリロジーBOX (DVD)

    シーズン1~3(全38話)収録の20枚組

  • Lの世界 シーズン4 (DVD)

    全12話を収録(6枚組)

  • Lの世界 シーズン5 (DVD)

    全12話を収録(6枚組)

  • Lの世界 シーズン6 (DVD)

    全8話を収録(6枚組)